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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・伍】天体観測っぽく

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「カキ氷にシロップかける~トゥらトゥラトゥラトゥラトゥラトゥララ~」
南が緑色のシロップを白く細かい氷の山にかけながら歌う
「お前かけすぎ」
ゴリゴリとカキ氷機の取っ手を回しながら京助が突っ込んだ
「慧喜あーん」
悠助が青いシロップがかかったカキ氷をスプーンにのせて慧喜に差し出した
「あーん」
慧喜が嬉しそうに口をあけると悠助が慧喜の口にカキ氷を入れる
「悠助もあーん」
今度は慧喜が赤いシロップのかかったカキ氷を悠助に差し出した
「あーん」
悠助が口をあけると慧喜が悠助の口の中にカキ氷を入れる
「…暑い暑い暑い;」
中島が青いシロップのかかったカキ氷をシャクシャクと食べながら言った
「ヘイ坂田」
こんもりと山になったカキ氷を坂田に差し出した
「サンキュカキ氷屋さん」
坂田がソレを受け取ると赤いシロップの入ったビンを開けた
「…誰もレモンはかけないんだねぇ」
南が少し離れたところにおいてある黄色いビンを見て言う
「…おいしくないんだっちゃ?」
赤いシロップのカキ氷を食べていた緊那羅が【レモン】とかかれたラベルのビンを持った
「いや…美味いんだけどな…こう…何かを想像してしまうわけですよ」
坂田がカキ氷とシロップを混ぜながら言う
「何か?」
緊那羅が首をかしげた
「季節は冬…真っ白く積もった雪の上…息子が描くは黄色い芸術」
京助がゴリゴリと再びカキ氷機の取っ手を動かしながら語る
「ぶっちゃけションベン」
中島が言った
「!?; コレ…!?」
緊那羅が慌ててビンを手放した
「いや…待って待ってラムちゃーん; その中身は違うから;ちゃんと食い物だから;」
南がスプーンを上下に振りながら緊那羅に言う
「お前等~いくら緊那羅が面白いからってあんまりからかいなさんなって」
阿修羅がカラになった容器をスプーンで鳴らしながら言った
「別にからかってないよねぇ?」
南が言うと京助と坂田と中島が頷く
「可愛がってるだけだし」
中島が言う
「そうそう可愛がってるだけだよなぁ? 金名羊子」
京助が青いシロップをかけながら言った
「京助は特にな」
坂田が言う