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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・伍】天体観測っぽく

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「今何時?」
坂を下った分かれ道で南が聞く
「あ~っと…もうすぐ明日になる」
京助が時計を見て答えた
「じゃそろそろさっきの流れ星のどれかが生まれ変わろうとしているわけですな」
坂田が言った
「だねぇ…」
南が夜空を見上げると何事もなかったかのように星が光っていた
「んじゃ俺等コッチ」
中島が長方形の箱を担いで右方向を指差した
「んで俺はコッチっと…明日どうする?」
京助が左方向に体を向けて聞く
「そうだなぁ~…」
中島方向に足を進めつつ坂田が言った
「まぁ明日考えましょうって」
中島が笑いながら言う
「とりあえず俺は眠みぃし…」
坂田がメガネを外して目を擦った
「みちゅるんオネムでちゅー」
南が坂田の頭を撫でながら笑う
「ってことで…解散!」
京助がチャっと手を上げると3馬鹿も同じく手を上げた

「星が死んだヤツねぇ…」
阿修羅が歩きならが夜空を見上げて言った
「よぉ思いつくもんだぁなぁ…」
ハッハと阿修羅が笑う
「星になってまで見守りたいんだろ」
京助が言った
「ってか…そう考えると残ったヤツ…少しは気が楽だったんじゃねぇの?」
京助が足を止めて夜空を見上げた
「あそこにアイツがいるって思えば…寂しくねぇじゃん…」
言った京助の頭を阿修羅が軽く一回叩いた
「竜のボンは…竜がコノ星のどれかだとか思ったことあるん?」
阿修羅が聞く
「…昔な」
京助が笑って答えた
「…京助」
今まで黙っていた緊那羅が突然京助を呼んだ
「なした?」
京助が返事をする
「手…繋いで欲しいっちゃ」
「は?」
緊那羅が言うと京助がきょとんとした
「何でまた…」
京助が聞く
「なんとなく…あ…駄目なら…いいんだっちゃ;」
緊那羅が苦笑いをした
「ボン」
阿修羅が肘で京助を突付くと阿修羅が京助の手を握った
「…はぁ…;」
京助が溜息をついて緊那羅の手を掴んだ
「京助の手あったかいっちゃ」
手を握りなおした緊那羅が言う
「お前が冷てぇんだろが」
京助が言った
「お~てぇて~つぅないでぇ~」
阿修羅が嬉しそうに手を前後に振りながら歌い始める
「近所迷惑だっつーの;」
京助が阿修羅に突っ込む
「ったく…;」
京助が阿修羅に半分引きずられるようにして歩くとその京助に合わせて緊那羅も歩く
「……なんだよ;」
視線を感じた京助が緊那羅を見ると緊那羅が嬉しそうに笑った