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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・伍】天体観測っぽく

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「…すげぇ…」
京助がボソッと言った
「これ…全部流れ星なんだっちゃ?」
緊那羅が空を見上げたまま誰かに聞くいた
さっきまで紺色の空縫い付けられていたビーズのような星がまるでぶちまけたように小さく光りながら降り注いでいる
「そういや…竜のボントコで読んだ新聞だかに流星群がどうのかいてたっけな」
阿修羅が思い出して笑った
「うお!! 願わんと!!;」
坂田が慌ててパパンと手を二回叩くと目を閉じた
「神社じゃねぇんだから別に手は叩かなくてもいいと思うんだけどナァ;」
中島がそんな坂田を見て呟く
「こんだけ降ってるんだから連呼してればどれかが叶えてくれるかもねぇ」
南が緊那羅に言う
「願え願えッ!!」
京助もブツブツ何かを繰り返して星に祈りはじめた
「…緊那羅」
阿修羅が緊那羅に笑いかけると緊那羅が夜空を見上げた
「…うん」
そして笑うと目を閉じて小さく何かを呟き始めた
「さって…オライも…やってみっかな」
真剣に流星群に向かって願っている3馬鹿と京助、そして緊那羅を見た阿修羅も流れ落ちる星に向かって目を閉じた

「すげぇなぁ…」
願い事を言い終えたのか京助がボソッと呟いた
「まだ降るか星よ…」
坂田が今だ降り止まない流星群を見上げて言う
「空から星がなくなっちゃいそうな勢いだなぁ…降る降る」
中島が笑いながら言った
「なぁ…俺さ婆ちゃんから聞いた話思い出したんだけどさ」
坂田が言う
「何で流れ星に願い事いうと叶うか知ってるか?」
坂田が一同を見て言った
「…知らん」
京助が答える
「教えてやっか?…コホン…坂田教授の~昔話でゴゥ!!」
坂田が軽く咳をして拍手し始めると京助達も拍手をし始めた
「ハイ静粛に~…コレはアクマで昔話として話すんだからな? …死んだ人が星になるって聞いたことあるだろ?」
坂田が言うと南と中島が頷いた
「…そうなんだっちゃ?」
緊那羅が京助に聞く
「まぁ…そう言われれば聞いたことがあるようなないような…」
京助があやふやな返答をした
「んで…流れ星って言うのは生きてるときに悪い事してたヤツの星なんだって…その星が空で罪滅ぼしで地上を見守ってくれてて…生まれ変わりますって地上に戻ってくる時に生まれ変われるのが嬉しくてその嬉しさを分けようとして願いを叶えているんだってさ」
坂田が話し終わると一同が揃って夜空を見上げた
「じゃぁ…こんなに沢山の星が降っているってことはこんだけ悪いことしたヤツがいるってことなんだぁね」
南が言う
「まぁ…俺達もチョコチョコ可愛い悪いことはしてるよな;」
京助が言った
「…だな;」
何か主思い当たる節があるのか中島が頷く
「誰だって悪い事の一個や百個してるもんだろ…と思う」
坂田が言う
「んだな~…オライだって…そうだ」
阿修羅が笑って言った
「ごめんなさいって言った事ないヤツ挙手!!」
京助が言うと3馬鹿が揃って胸のところでペケ印を作った
「…小さくても大きくても悪い事には変わりないってことで…俺等もいつか星になって誰かの願いを叶えるんだな…」
中島が呟く
「ってか俺等の前世だかはちゃんと願い叶えてやったんだろうかね?」
南が言った
「…さぁなぁ;」
京助が口の端をあげて言う
「明日辺り世界中で出産ラッシュ?」
坂田が言った
「オンギャァ大出血サービス!!」
南が両手を夜空に広げて言う
「フェイントかまして祝ってやりましょう!! 生まれ変わっておっめでと---------------------------ぅ!!」
坂田が降り注ぐ星に向かって叫んだ