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カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアンロッキー~(1

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おじいさんに別れを告げて私たちは自分たちの座席に戻ってきた。車内アナウンスがあった。
右手に滝が見えてくるのだそうだ。
私たちは左手側の席だったので、デジカメを片手に通路にしゃがんで滝が見えるのを待っていた。

…あ、見えた!
大きな滝だった。落ちる水量も十分!!
列車の大きな窓からも全容が見えないぐらい大きい。しゃがんで上の方を見た。
落差91メートルもあるというピラミッド滝だそうだ。
水が岩肌を滑り落ちるとき、三角形に広がりながら落ちてくる姿がピラミッドに似てるからそんな名前がついたという。

通路にしゃがんで見ても、滝の流れ落ちる元は全く見えなかった。
日本の滝とは水量や迫力が全然違うわ、と思いながらシャッターを切ったが、落差91メートルを味わう余裕はなかった。
滝の傍はスピードを落とし、列車はゆっくりと通ってはくれたのだが、それでもあっという間に通り過ぎてしまった・・・・。

これから先、ジャスパーに着くまでは、ジャスパーのシンボル・ロブソン山(3954メートル)が見えるそうなのだが、この日は朝から雨が降ったりやんだりだったので、頂上はもちろんのこと、「山」は見えなかった。
しかし、途中で雨が止んだとき。そのほかのロッキーの山々に薄く雪がかぶっているのが見えた。


午後4時、列車はジャスパーに静かに到着した。ジャスパーに着いたというアナウンスもない。
夜の8時半に出発してからの長旅!18時間半???17時間半て書いてあったのに…。

そうなんだ。カナディアンロッキーを越えると、時差がおきてしまうのだ。
ブリティッシュコロンビア州からアルバーター州に入ると、時間は1時間進む。
「時計の針を16時に合わせてください」
と車内アナウンスが教えてくれた。
時間が変わる・・・・!!
何か不思議な感じ・・・・!!

ちなみにカナダでは6つの時間帯に分かれているらしい。東から西に行くにしたがって1時間ずつ遅くなるということだ。
今回は西のバンクーバーから少し東のジャスパーにやってきたので、時間は1時間早く進んだのだった。
時差があるとは知っていたが、このあとの旅の終わり近くで時差のために大きな失敗をしてしまうとはこのときは思ってもみなかった。