カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアンロッキー~(1
12、ジャスパーにて
今夜の宿泊は「パトリシアレイクバンガロー」というホテルだ。たぶん湖のほとり?!ロマンチックだわ~^0^
タクシーの運転手さんは気のよさそうな、それでいてカッコいい若者だった。
でも、そのホテルの場所は知らなかったらしい。
美月に少し尋ねてから出発した。
色も形も可愛さも絵本のようなジャスパーの街並みを抜けてどんどん行く。
駅の近くじゃなかったんや・・・。
あれ!?山を登るの?
何回もカーブして、どんどん登って行く。
かなり山の高い所じゃないのかな。何分乗っていたんだろう。10分ぐらいだろうか。
二つ目の分かれ道ので、車は左に折れ、程なくして停まった。
わあ~。ほんまに山の中のバンガローや!!
そこは林の中を切り開いた少しばかりの土地に何棟かのバンガローが建てられていた。
「office」と書いた可愛い看板が立っていた。
その事務所の玄関はカナダらしく、バンクーバーでもたくさん見て来たのと同じように、軒下に花が飾られていた。
ベランダの手すりの上にも隙間なく、赤・黄・ピンク・青など色とりどりの花が可愛く飾ってあった。
玄関前の広場は、円く芝生が植えられていて、もみの木も植わっていた。とても手入れされた庭だった。
赤い屋根の上には小さい煙突があった。
あの下には暖炉があって、冬には暖かく燃えているんだろうなと想像させる可愛い丸い煙突だった。
鍵をもらって、バンガローへ向かった。
バンガローといっても、木材の本場、カナダらしく本物の重厚な木をふんだんに使ってあった。合板など使ってなんかいない。
玄関の前には備え付けのテーブルとイスがあり、外でも食事が出来るようにしてあった。
そして、バンガローの壁は丸い石を積み重ねて作った「石の壁」で、絵葉書から抜け出たような素敵なバンガローだった。
鍵を開けて中に入ると、まず目に飛び込んだのが大きな暖炉だ。
右手の壁に背の高さぐらいもある大きな暖炉があった。
バスルームは大理石のようで、つるつるピカピカ。
新しくて素敵なお部屋だった。
昨日のあの寝苦しい列車の中と違って、今日は気持ちよく眠れるぞ!!と嬉しくなった。
バンクーバーのホテルも姉のおかげで高級ホテルに安く泊まれた。
今日のホテルも美月のおかげでいいお部屋に泊まれる。
玄関も素敵、お部屋も素敵、まだ見ていない景色もきっと素敵!!なんだろうなぁ。
贅沢なホテルだった。
しかし、難点が一つだけあった…。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアンロッキー~(1 作家名:ねむり姫