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カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2)

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暗くなってきたので、姉と私は中に入ったが、美月と長男さんはベランダで長くおしゃべりしていた。
ギターを弾いて歌も歌いだした。階下ではすでにクロエちゃんがお休みタイムなので、小さい声だったが…。
部屋の中に入ると 、奥さんが私たちに、
「いらっしゃい。はい、ここに座って。」
と、姉と私をパソコンの前に座らせた。

何が始まるんだろう……と思っていると、1枚のCDをパソコンに差し込んだ。
画面に出てきたのは、船長さん一家が旅行したオーストラリアとイングランドの写真だった。
デジブックのように、ひとりでに次々と写真が変わっていく。
コメントも入っている。
BGMも流れている。
画面を区切って何枚かをレイアウトしているものもあった。

「これ、グラン・マ」
「これ、アーント」
あなたと一緒よ。私が美月のおばであるように、
「写真のおばあさんは私のおばだよ。」
と言いたかったのでしょう。

中学で習った最低限の単語を繋ぎながらでも、何とか奥さんや私たちの言いたいことは通じるものだ。
何枚も何枚も写真を収録したCDだったが終わりまで楽しく見ることができた。
奥さんの心遣いが嬉しかった。


それでも、もう9時もとっくに過ぎているし、心配になって姉に尋ねた。
「いつ帰るの?もう遅いよ?迷惑じゃないの?」
「クロエちゃんのパパを迎えに行くついでにバンクーバーまで送ってくれるそうだから、まだいいみたいよ」
と。
ベランダで美月たちは楽しそうに話しているし…。


このときに見せてもらった写真の編集がとても素敵だった。
『私も作ってみたいなあ』
『SNSにもデジブックを作っている方はたくさんいるしなぁ。私も作れるかなぁ。』
と思った。

そして、日本に帰ってからチャレンジしてみた。たくさんの枚数だったから、3部作になってしまった。
「カナダへの旅~バンクーバーからからトロントへ~」というかっこいいタイトルもつけて公開した。
初めてのチャレンジ。タイトルとは裏腹に、ボケボケの写真ばかりだった。でも何とか様になって出来上がった。
私でもできるんだ~と、何だか嬉しかった。
拍手ももらった・・・・ワ~イ!!\(^0^)/
同じカナディアンロッキーに行った方ともネットでのお友だちになった。
写真は自分の記念においておくだけでなく、人と人を繋ぐものなんだ。
写真をただ写すだけでなく、こんな表現方法もあるんだと実際に見せてもらったことがとても良い刺激になった。