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カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2)

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食事が終わって、クロエちゃんとクロエママはバスタイム、そしておねんねの時間となった。
私たちはベランダへ出てみた。外はまだまだ白く明るかった。
庭には、長男さんの可愛がってるラブラドール・レトリーバーが寝そべっていた。
長男さんは犬と一緒にバンクーバーの自宅から実家に遊びに来ていたのだった。
以前そのラブ君と一緒にメキシコをヒッチハイクしたことがあるんだと楽しそうに話してくれた。
犬も一緒に車に乗せてくれるなんて、親切な人がいるんだなあ。

「ラブ君は芸をするんだ。見てて。」
と、仕込んだ芸を見せてくれた。
ラブ君はおもちゃの骨を鼻の頭に乗せてジッと指示を待っている。
「ハイ」と長男さんが合図をすると、犬はクイッと頭を振った。
その瞬間、おもちゃの骨はガブッとラブ君の口に収まった。

見事成功!!
「わあ!!(^0^)/凄い!!」
「ウマイ!!」」
拍手喝采!!!とても盛り上がった。
そのとたん、お母さんから、
「シーッ!!」
あ、みんな一斉に手で口を塞いで顔を見合わせた。
そうだったクロエちゃんがお庭のそばの部屋で寝ているんだった…。

ラブ君と遊んでいるうちに、空はやっと暗くなり始めた。もう9時近くになっていたのではないだろうか…。
白夜までとはいかないが、バンクーバーは緯度が高いため、夏は太陽が沈んでもなかなか暗くならないらしい。
9時ごろになって、やっと日本の夕暮れ時のように薄暗くなってきた。
「全然暗くならないから、若者は夜遅くまで遊んでいるよ。でもそれは、冬、雪に閉ざされるから、遊べるうちに遊んでおこうって思ってるからみたいなんや」
と美月が言った。