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カナダの自然に魅せられて~リスを探して10日間(2)

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桟橋を上がって上陸すると、そこは今までと全く違った雰囲気を醸し出していた。
市場独特のエネルギーが満ち溢れている。
音楽がボリューム大で流れ、店の外の広場のテーブル席にはお昼を食べる人でいっぱい。

早速、市場の中に入った。
「わあ~、人でいっぱい!!」
まだ午前中だというのに、狭い通路には人が溢れていた。しっかり見ていないと二人とはぐれそうになる。
店の中ではカラフルで新鮮な果物や、野菜、チーズ・お花・お肉・魚・雑貨などが一度に目に飛び込んできた。
「わあ~刺激的~!!」

昨日まで見てきたダウンタウンの街中とは違う、こじんまりしたお店ばかりで、どことなくアジアっぽい温かみを感じる市場だった。
商品並べている台の上には山積み済み状態の品物。日本の市場の商品の置き方とは明らかに違っていた。

果物は籠や箱にピラミッド型に綺麗に積まれていて、少しでも動かそうものなら、雪崩れをうって崩れてきそうな勢いだ。

並んでいるイチゴやチェリーは大粒でみずみずしく、ブラックベリーやラズベリーもうず高く積まれている。
「うわ~、一つつまんでみたい!!」
と姉。
「やめて!!ここではアカンよ」
そうとでも言わないと、ホワイトロックのビーチで食べたように、ホントに手を出しそうなくらい、瑞々しく美味しそうだった。


私たちは大きな箱にタップリ入ったブルーベリーを買った。

部屋に帰ってから食べたのだが、粒が大きくて、瑞々しくてホントに美味しかった。
いくら食べても減ったように思わないくらいたくさん入っていて、それが何と日本円で400円くらいだった。


ちなみに帰国してから近くのスーパーでブルーベリーを売っているのを見つけた。掌半分サイズの薄っぺらいパックが300円もした。
日本では生ブルーベリーは貴重品なんだ。
「わあ、高っ!!」
と言いながらもあの時食べた味が忘れられなくて、その高いブルーベリーを買ってしまったが…。
味は…^^;あのときの味とは全然違っていた。


市場の中をふた周りしてからお腹もペコペコだったので、朝食兼昼食を買った。
屋台村のようにずらっと並んでいる食べ物屋さんで、私は生春きベトナム風を…(これがまた大きい!!)
姉と美月はメキシカンの食べ物で選べるトッピング付き(名前はわからない)のものを買って、外に出た。

テーブルは人でいっぱいだったので、港の簡易ベンチに座り、対岸のダウンタウンの街並を眺めながら食べた。
美味しかった!!

カモメたちも欲しそうに目の前にズラッと並ぶ。
ボーッとしてるとかっさらっていきそうだった。奈良公園や宮島の鹿に持っていかれたように…。