小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

不思議な空間

INDEX|38ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

「俺も偽作家が現れるほど、メジャーになりたいね」
「頑張ってください。この民宿を舞台にする、というのもいい考えでしょう?」と、北。
「だったら、ちょっと説明をさせてください」
 宿の主人はひげを弄びながら云った。
「ここの特徴ですか?」
「はい。ここの周りには電柱がないんです。ソーラー発電と風力発電と、あと仕方なく発電機を回すこともあるんですが、電力会社から電気を供給されてないんですよ。昔は『ランプの宿』ということで、テレビが取材に来ました」
「あっ!テレビで見たような気がします。温泉も完璧に天然ですね?」    と、北。
「勿論そうです。米、野菜も自家栽培だし、蟹や魚も自分で漁に出て賄ってます」
「だから安くて新鮮なんですね。来年も必ず来ますよ」
 左島がそう云うと、ほかの宿泊者も賛同した。
「是非、お願いします」
 主人は頭を下げてから、
「最後に蟹雑炊を召しあがってください」
 そう云って厨房のほうへ行った。
「今夜は愉しかったわ」と、聖子。由紀も笑顔で同じことを云った。
作品名:不思議な空間 作家名:マナーモード