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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・四】ドンブラスココ

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「私が貸したの」
「おおおおおおおおおお!!!」
声がして振り返った3馬鹿と京助が歓喜の声を上げた
オレンジのワンピースの水着に生えるは白く豊満な二つの山
「ナイス本間様------------------!!」
坂田が親指を立てた
「神様夏を有り難う…暑い日差しを有り難う…」
南と中島が手をあわせて青い空を見上げながら言う
「…アタシもいるんだけど」
本間の後ろにいた阿部がボソッと言った
「いや~…こう女子がいるとやっぱり花がありますな隊長!!」
京助が坂田の方に腕を乗っけて言う
「阿部さんも可愛いっちゃ」
不貞腐れていた阿部に緊那羅が笑いかけた
「あ…りがとう…」
阿部が複雑そうな顔で御礼を言う
「涼しそうだね…この服」
「ぅお!!;」
矜羯羅がそういいながら本間の水着を引っ張った
「…くらもコレ着るの?」
制多迦が阿部と慧喜、そして本間を見て聞いた
「…着たいのか?;」
京助が聞くと、制多迦がヘラリと笑いを返した
「すこ~しオマタが危険かもよ? 男の子は」
南が言う
「女子のポロリは嬉しいけど男のポロリ…カァ;」
京助が遠い目をしながらボソッと言った

「暑い!!;」
迦楼羅がいきなり怒鳴った
「うるさいですよ」
「だっ!!;」
そして案の定 乾闥婆に髪の毛を引っ張られる
「ああ; 忘れてた;」
何のために上にあがってきたのか思い出した中島がパンっと手を叩いた
「どっかいくの? 京助…」
白い薄手のパーカーを羽織った阿部が京助の腕を掴んで聞いた
「あ? ああ…コイツらこの格好じゃ泳ぎにくいから着替え」
京助が摩訶不思議服集団を指差して言う
「人を指差すものじゃないですよ」
乾闥婆が最凶の微笑を京助に向けた
「…ゴメンナサイ;」
京助が阿部の後ろに隠れながら謝る
「じゃぁ私達先に泳いでる」
本間が腰に巻いていたバスタオルを外した
「おぉおお…まぶしい…」
水着姿の本間に3馬鹿と京助がまるで眩しいものを見るかのような格好をした
「本間ちゃん…エベレスト…」
南が拍手をすると阿部がパーカーの前を閉める
「暑いと…!!;」
乾闥婆に一括されてからややしばらく黙っていたもののやはり暑さに耐えられなかったのか迦楼羅が再び怒鳴ろうとしたその時

ゴトリ

「ふぅ…」
何か重い物を下に置く音がして一同が振り返った