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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・四】ドンブラスココ

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「…つい…;」
制多迦がフラフラしながら呟く
「…そりゃ暑いっちゃよ…; ヒマ子さんならまだしも…そんな日の当たる所にいたら;」
緊那羅が制多迦を見て言った

「暑い!!;」
「うるさいですよ」
「暑いのだ!;」
「だからって大声出さないでください」
「だッ!; 髪を引っ張るなたわけッ!!;」
「大声出すと余計に暑くなると思いますよ?」
「だからと言って髪を引っ張るな!;」
ボケツッコミどつき漫才の会話が聞こえ乾闥婆と迦楼羅が庭先に現れた
「…暑いのに元気だね」
そんな二人を見て矜羯羅が言う
「何とかならんのかこの暑さは!!;」
迦楼羅が言った
「…そりゃそんな格好してれば暑いと思うっちゃ;」
迦楼羅の暑苦しい格好を見て緊那羅が呟く
「お邪魔します」
乾闥婆がにっこり笑って和室の中に入ってきた
「かるらんとけんちゃんも海いこ~?」
悠助が乾闥婆に抱きつきながら言うと廊下を走る足音が聞こえた
「乾闥婆ずるいッ!!」
額にヒエピタを貼った慧喜が和室の中に向かって叫んだ後 乾闥婆から悠助を引っぺがす
「…海?」
慧喜のそんな行動に動じもしないで乾闥婆が悠助に聞く
「よぉ~し! 行くぜ海!!」
京助が電話の子機を片手に和室の中の面々に向かって言った