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気づいてね!

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翌朝、確かに遠く方から声が聞こえて来たような気もする。 
そのせいなのか、なぜか不思議に、洋介はいつもの時間より早めに目を醒ました。

そしてベッドの中で、いつものお目覚めコールをじっと待つ。
しかし、ケイタイが鳴らない。

「あれっ、モーニング・コールがかかって来ないじゃん、これって契約違反だよなあ」
洋介が一人文句を吐いていると、その横で、ケイタイがチカチカとメールの受信を知らせて来る。
洋介はベットの中から手を伸ばし、おもむろにケイタイを取って開けてみる。

そこには1通のメールが入っていた。


登録番号・0840番さん

昨日の朝、一言言ったでしょ。
「気づいてね!」と。

今まで随分と頑張って、サポートをして来たのに、
結局は、気づいてくれなかったのね。

だから、こんなシンドイお遊びはもう終わりにしましょう。

その代わりに、これからは ・・・

とりあえず気づいたんでしょ、彼女の気持ちを

そうよ、昨夜の路チューの女が、0840さんと一緒に暮らしたがってるわ。

Good luck !


作品名:気づいてね! 作家名:鮎風 遊