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気づいてね!

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宇津木洋介は独身サラリーマン。 
七年間の地方勤務を終えて、一年前に本社勤務に抜擢され、この町に引っ越して来た。

そして、今郊外にあるちょっと小綺麗なアパートに一人住んでいる。
勤めは電車通勤。 
始業時間が9時のため、前夜にどれだけ夜更かししても、少なくとも朝8時40分にはオフィスのデスクに座っていなければならない。 

そのためには、洋介は毎朝6時半に起床する必要がある。

だが、洋介には弱点が ・・・ 。
そう、幼い頃からずっと寝坊なのだ。 

朝6時半の起床、これが結構辛い。
一人ではなかなか起きられず、遅刻しそうな時もある。
困ったものだ。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
引っ越してしばらく経った頃に、一通の紹介メールが入って来た。

あなたは誰かに起こしてもらわないと、ダメなんでしょ。
だったら、こんなお目覚めコールのサービスは如何? ・・・ と。

「へえ、ケイタイでモーニング・コールしてくれるってか、なかなかいいじゃん」
洋介は早速飛び付いて入会した。

そして、さらにだ。
それは単なるお目覚めコールだけではなかったのだ。 


作品名:気づいてね! 作家名:鮎風 遊