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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・参】試して合点

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「聞いたことねぇ名前だし…緊那羅がだっちゃ節じゃない話し方してるってことは…やっぱコレ稲川淳二?;」
坂田が顔を引きつらせながら言う
「俺は京助で…オカマと若とすね毛」
京助が3馬鹿を適当に紹介すると中島の投げた懐中電灯が京助の後頭部にめり込んだ
「俺は南ってん…だけど…さぁ…その…本当にラムちゃんじゃないの?;」
南が緊那羅の近くまで階段を下りてきて緊那羅を見る
「…ラム…ちゃん…っていうの? この子…じゃぁやっぱり私じゃないんだ…」
緊那羅が自分の両手を見てそして南を見て言った
「なんだって緊那羅に…;」
中島と共に緊那羅の近くまで降りてきた坂田が緊那羅に聞いた
「ソレは私が聞きたい」
緊那羅が坂田に言う
「友達待たせてたから走ってただけなんだもん…そしたら体がふわっと軽くなって…」
「階段から落ちたんだな」
京助が頭をさすりながら言った
「…ってことはやっぱ…」
中島が緊那羅を見る
「…俗に言う…アレ?;」
南が引きつった笑いをする
「可愛く言うとオバケ?;」
坂田が手を幽霊お決まりのポーズにして言った
「オバケって嫌な言い方〜」
緊那羅…というか実際は妙子が口を尖らせた
「というか…ここどこ?」
3馬鹿と京助の懐中電灯で周りだけが照らされている階段の踊り場を見て緊那羅(妙子)が聞く
「学校」
京助が答えた
「うっそ! だって凄くボロい!!」
緊那羅(妙子)が言う
「…もしかして正月の生徒じゃないんじゃない?えっと…」
南が緊那羅(妙子)を見て言った
「妙子だよ…正月…ってどこ?」
緊那羅(妙子)が南を見返して答える
「たえちゃん…ってどこの生徒?」
南が緊那羅(妙子)の前にしゃがんで聞いた
「千葉…の松戸…っていうか思えばアンタ達変な話し方…」
緊那羅(妙子)が京助と3馬鹿を見渡して言う
「千葉の幽霊が何でほっきゃーどーにまで遠征してきてるわけ?;」
中島が聞いた
「だから! ソレは私が知りたいんだって!!」
緊那羅(妙子)が中島を睨みながら言う
「ままま…; とにかく…だ、えっと…たえ…こ?;」
京助が途切れ途切れに緊那羅(妙子)を呼んだ
「何?」
緊那羅(妙子)が京助の方を向いた
「こいつの体から出られないわけ?」
京助がコイツと緊那羅を指差して聞く
「知らないよ!!; 気がついたらコノ体だったんだもん; 私が教えて欲しいくらい!!」
緊那羅(妙子)が自分のシャツを掴んで京助に向かって言った
「う〜ん…; 困ったねぇ;」
南が苦笑いで言う

「わ------------------------ッ!!」
「ギャ------------------------------------------ッ!!!!!!?;」
今まで黙っていた坂田がいきなり大声を上げると京助と南、中島に緊那羅(妙子)が悲鳴を上げてお互いに抱きついた