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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・参】試して合点

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「なんみょうほうれんげきょう…だっちゃ」
緊那羅がボソボソと南から聞いたお経を言い返している
「…最後にだっちゃついても効くんだっちゃかねぇ」
坂田がそんな緊那羅を見て言う
「でもさぁ…鍵開いてねぇんじゃね?」
生徒玄関前で京助が3馬鹿と緊那羅を振り返った
「玄関はそりゃ閉まってるだろ」
坂田がタタンと階段を駆け上がって少し歩きそして飛び降りた
「中庭通って渡り廊下の端っこの窓…鍵閉まらないんだわ」
ニッと笑った坂田が歩き出す
「…お前…はなっから侵入目的だったんだろ」
そう言いながら中島が坂田の後に続いた
「ハッハッハ!! 楽しいねぇ〜」
南が笑って同じく飛び降りた
「楽しくないっちゃ…;」
はぁと溜息をつきながら後に続く
「やっぱ怖いんじゃねぇか;」
あからさまに嫌がっているとしか思えない緊那羅を見て京助が呟いた
中島の背を借りて窓を開けた坂田が先に中に入る
「ヘイ!! 京助!!」
坂田の手を掴んだ京助が中島に押してもらい中に入った
「次南」
そして京助と坂田に引っ張られ中島に押されながら南が続いて中に入る
「ほれ! 緊那羅」
坂田が手を伸ばして緊那羅を手招きする
「…うえぇ〜…;」
緊那羅が嫌々ながらも坂田の手を掴むともう片方を京助が掴んで同時に引っ張り上げる
「最後に中島ッ…と」
京助と坂田が思いっきり中島を引っ張り上げた

「侵入成功ッ!!」
南が小さく拍手をした
「何だかルパンな気分?」
懐中電灯を点けた中島が言う
「誰が五右衛門?」
同じく懐中電灯を点けた京助が3馬鹿と緊那羅を照らしながら言った
「5人いるから銭形のとっつあんもできんじゃん…って…ラムちゃん?」
フラッと歩き出した緊那羅に南が声をかけた
「お…い?; 緊那羅?;」
京助が緊那羅の腕を掴んで名前を呼ぶ