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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・参】試して合点

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「で…落ちたと」
京助が階段の上から暗くてよく見えない階段の下を見下ろした
「うん…そう」
緊那羅(妙子)が頷きながら言う
「…結構オッチョコチョイなんだぁねたえちゃん」
南が言った
「じゃ…早速やりますか…俺と中島が下で受け止める役やるから」
京助が階段を降り始めると中島もソレに続く
「じゃあ俺と南はココに紐張ってればいいんだな?」
そう言うと坂田がどこから取り出したのかスズランテープをピンッと伸ばした
「お前…準備いいというかなんと言うか…どこに持ってたんだよ;」
テープの片側を受け取りながら南が言う
「まぁ…アレだうん。備えあれば憂いなし?」
坂田がハッハと笑いながら言った
「私は走ってくればいいんだよね?」
緊那羅(妙子)が南と坂田に聞く
「そ…」

チャッチャ〜ンチャラ〜ラ〜ピロリロリン♪
ンブブブブブブブブブ… (バイブ音)

「なっ!?;」
「キャー!! 猛将現る!!;」
いきなり鳴り響いたのは某敵将討ち取ったりゲームの最強キャラのテーマ
「…マナーにすんの忘れてた;」
坂田がそう言いながら携帯を取り出した
「…誰だコレ…もしもし?」
画面に表示され知多見たことのない番号に首を傾げつつも坂田が通話ボタンを押した
『三春だけど』
「三春!?」
受信音量を最大にしていたままだった携帯から聞こえた三春の声に緊那羅(妙子)が反応した
『今病院ついた…そっちは?』
少し息が切れているっぽい三春が言う
「早ッ!!; コッチは今から…」
坂田が言った
『バイク飛ばしたから…そっか…じゃ俺妙子んとこいってるから』
自動ドアの開く音が微かに聞こえそして電話が切れた
「バイク…ってたえちゃん何歳?;」
南が緊那羅(妙子)を見た
「高校三年」
緊那羅(妙子)が指を三本立てて言う
「年上かよ…;」
坂田が言った
「思い出作りにきたんだ学校に」
緊那羅(妙子)がフッと笑いながら言う
「卒業したらバラバラ。今まで一緒だったけど皆バラバラになるからって…中学校の時にも一回やったんだ学校に忍び込んで肝試し…でも結局高校はみんな一緒で」
緊那羅(妙子)の言葉に南と坂田が顔を見合わせた
「中学…何年?」
坂田が聞く
「二年」
緊那羅(妙子)が答えた
「そん時…はどうだったの?」
南も聞く
「そん時? 私本当嫌でサットからお経教えてもらって唱えてた…んだけどソレが少し大きな声で唱えすぎて宿直の先生に見つかって…」
「それだ----------------------------------ッ!!」