小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第八回・参】試して合点

INDEX|10ページ/21ページ|

次のページ前のページ
 

トイレから静かに出てきた緊那羅(妙子)を3馬鹿と京助が見た
「どうだった?」
中島が緊那羅(妙子)に聞く
「…どうって…言われても…ッ;」
まだ感触があるのか自分の手を軽く握ったり開いたりを繰り返しながら緊那羅(妙子)が赤くなる
「簡単だったろ?」
坂田が笑いながら言った
「どこが!?; 軽く持ってたらトイレからはみ出そうになるし…かといって…って何言わせんのさッ!!;」
妙子が赤い顔を更に赤くして怒鳴った
「んん〜いいねぇ〜新鮮な反応」
南が笑いながら言うと緊那羅(妙子)が南を押した
「ひと夏の経験だな」
京助がうんうん頷く
「そうだ!! たえちゃんコレ自由研究にしたらは?」
南が言った
「コレ?」
緊那羅(妙子)が首をかしげる
「題して…【女子禁制!! 男子のヒミツ!!】」
「やらないッ!!;」
南が言うと緊那羅(妙子)が怒鳴った

トイレを過ぎて職員室脇の階段を登ると三年の教室がありその奥にあるのが
「美術室…かぁ;」
古びた扉のガラスから中島が中を覗き込んだ
「…さすがに不気味だぞ;オイ;」
そして振り返って言う
「こんなトコに何忘れたんだよお前;」
京助が坂田に聞く
「携帯」
坂田がさらっと言う
「え!? こんなトコでも電波あるの!?」
緊那羅(妙子)が驚いて言った
「あのなぁ…; そりゃ千葉…だかに比べたら田舎の中の田舎かもしれねぇけど…;」
京助が言いかけて言葉を止めた
「どうした?」
中島が京助を見る
「…コイツの名前は」
京助が緊那羅(妙子)を指差して3馬鹿に聞いた
「コイツ…って…」
南が緊那羅を指差すと京助が頷く
「私は妙子」
緊那羅(妙子)が答える
「でも体は緊那羅…なんだよな」
中島が緊那羅(妙子)を見て言った
「でも私は大沼妙子!!」
緊那羅(妙子)が強く言う
「だったら…ラムちゃんはどうなるの?」
南がボソっと言った
「体はラムちゃんでも中身はたえちゃん…じゃぁラムちゃんの中身は?」
南が言うと揃って緊那羅(妙子)を見る
「知らないよ!!;」
緊那羅(妙子)が一歩引いて言った
「このまま妙子だかが緊那羅の体に憑いたまんまだったら緊那羅って…」
坂田が言うと一同が緊那羅(妙子)を見たまま沈黙した