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貝殻

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 束縛はどこそこにいくらでも星の光の数とその光に照らし出される物質の個数だけ存在し得る。そう束縛は光の裏側の影の部分。そして葉子を仕事仲間として今後ずっと割り切っていくとわたしは非常に個性が変化する可能性がある自分に危険を予見してまう。「そんなはづじゃないんだ。ちがう違う。こうじゃない決してこれは裏切りじゃ無い。いつも面倒でも手間を惜しまなかった、葉子のために僕は・・。」そう、いつでも全ては2人の関係上限定ならわたしは葉子に気を使って振る舞って来た。そんな浅く決して深度の無い短絡な気遣いじゃ無い。実直な振る舞いだった。わたしの葉子に関する関与時の接し方は。ところで、わたしプライバシーは関与しないという最大の偏屈性格が有る。それにいままでどんだけ女性相手に気を使い難渋して来たことだろう・・・。女性とはどこまでの生活への関与を手放しで容れて放任するのだろう。はて?そんな許容量はその女性次第だ。問題は質。質なんだ。どんなモノを容れて受け入れてくれるか?そこをとくに知りたい。だが、これはみっともないことにわたしでは現実的にそれを知るすべは生きている間、実現は出来そうに無い。電話の着信音がわたしの注意を引き寄せた。
 「もしもし、はい。そうですか。? はい。わかりました。はい。そのように処理します。では来週の水曜にでも。計画は大丈夫そうで、安心してください。はい。手抜かりはありません。大丈夫です。」
とわたしは太鼓判の表現を2度も繰り返した。そして電話を終えた。水曜かあ、いよいよ社のある発表が執り行なわれるのは。重大である。やはりビジネス。ノウハウの蓄積に労を費やした、わたしの勤務する社はようやくここに至って大きく飛躍するチャンスを得た。そして、その実現は社員のがんばりと動きに今回は掛かっている。
 仕事の充実は見も心も賑わい、奮え上がらせる。アドレナリンの分泌が課増を襲う。ようやくここまで来たかぁと、以前わたしは達成感に酔いしれ、社への足運びも軽やかに心身健全なそのライバルで或、影を感じないで短期間過ごしてこれた。わたしの捕捉している自分の環境は本当、広いのだろうか?気付かない影響でも存在し、未知の圧力をわたしの体内へと刻みこんでいる?わからない。
そして、わたしは夕食の準備に取り掛かった。
ストレスを受けるわたしの肉体はいつも限界間際だ。若いのに?そう謂われたってさ。仕方ないじゃん。これが仕事なんだし。でも一度として本物の限界最終へ到達させたことはなかったりする。いつも注意深くしてたからだ。自分をおいつめない様に・・。いつも葉子の事だが、葉子へもわたしを売り、追い詰めない様にせねば。要注意だった。気付かなかったがそんなことが。配慮をするあまり逆の配慮を相手に強いることにもっと若く、血気盛んな時分に経験・学んでおくべきだ。そうすべきだった、たとえ若気ありでも、できたことはできたはづだ。なんて勿体ないんだ。若き日の時間の無駄さ加減って・・。
 いろんな経験を積んできたわたしではあったが、社会情勢については結構うとい。終わりの視得ないのが人類社会であると仮定する輩に則り、わたしもその法則で考えると、情勢の変化は安易的なその都度の止観で用はたりる。先々までみておくとどうも人類全体のバイタリティーをいつまで持つのやらと遠慮含みにこの今現在の時も大丈夫なのか?本当に?と我が身大事さ故に危惧してしまうのだ。わたしはそうしてわたしはあまり社会情勢に関し、判断できるほど詳しくはない。態と材料不足の状況に普段は心掛け自身の居所をおいて居る。そんなことなんだ・・。葉子との始まりはこうだった。これは反わたしの意図的だが社会が関係を取り持ってくれた。あの昼、わたしと葉子は始めて関り合いを得た。こんな昼下がりだった。「ねぇ、すいません、いつも拝見してますが、これはもうちょっと・・なんていうかイメージに合わないと思い・・コピーを変えた方が良いのでは・・??」
 こんな会話だった葉子と始めて口を交わしたのは。声がすごく特徴的だった。葉子のって、他のどんな女性より。比べてみると陰惨な低音の響き。始めての接触らしい接触はそんだけの価値しか僕に印象をくれなかった。声質の印象だけがそのときわたしの記憶に残ったんだ、確かに。日頃から交わす会話をプライベートにまで押し進めたのはそんな時間が用意する量ではなく、ごく少量の時間量で、そこまでの関係に辿りつき、ざっくばらんな気の許す人にお互いはなった。そして2人は、より、よく気の合う仲間と成って行った。とどのつまり、やはりこれって神のくれた運命だったのよ。とあとに成って2人は視線でお互いをそう出会いの偶然必然性について内面の側面で確実視していたとわたしは自分の事についても半信半疑だが、葉子もきっとそう捉えて止まないとこっち側についても半信半疑で気づいている振りをわたしはしていた。やがて2人は仕事上のペアのみならずよき、理解の同型系として親近認識を新たに両者ほぼ同時に心で得た、と僕は覚えている。ほぼ同時期だったと思う。葉子も理解へのストーリーを通る経路がわたしと似ていることに気付いたのは、ほぼね。そうして2人は距離をときには適度にときには遠慮なく、つめながら、深く短くこの周囲の意図しない望まない、不可思議な不可視の遠回しな結び線をこねてゆくことに慣れて、その境界線が一体どこに存在するのかが、からんだあやとり糸の如く、中々ほどけないようなだれかがそこに指を差し込んだらどうなるものかわからないいけない仕組みに情熱を徐々に自動で仕組んでいくシステム自体を構築するかのように貫かす行為に励んだ。


                終わりの

おわりの予感はこうだった。しかし雁字搦めとはよく謂った物だ。と、わたしはそうぼやく。
 取って置きの予感、感覚。2人、いや、3人の女性に対する・・。それは一応、頑張り次第でどうにでもなる事柄のように一考では思えた。
しかし、その事はやはりむづかしい事柄だった様だ。そこんところを考え違いされたらこまる。トコトン考えた結果なのだから・・・。
 それはそう、所謂・こんなはづじゃないという、終着を迎え、じゃ無かったんだという、ラストのためにやった、行った思案では無い・・。やはり、女性とは考え次第で男側からは幾らでも扱いやすいコトガラのようだ。考えるだけの内部ならね・・。考え内のやりかた扱い方法だけなら安易なものだったんだ。ずっと以前の子供時代なら・・。
「やった。やったぞ、俺は。遣り込めた。とうとう忍者のような受忍の最中俺は、成果を出せた。」とわたしは日曜の土曜の翌日の朝土曜に遣り残した、経験・体験をも消化しつつ、成果をなんとしても確認したく成り、自分自身にそう言い聞かせた。束縛をさきの3人寄り受ける限りその、3者はもはや俺の物じゃ無い。そうなんだ。簡単、会話のない成果はわたしは認めたく無かっただけなんだ。そうし、この飽くなき溺れ勝ちな時代を突き進むことに遠慮せずにわたしは自分を時勢に向けて押し付けた、考えを。そう。
作品名:貝殻 作家名:ぴろ色