いまどき(現時)物語
日常のサラリーマン生活においては想像もつかない非日常的な話しに、高見沢は興味津々。
そして夕顔は、そんな高見沢から噴き出して来る好奇心に真正面から向き合い、更に煽って来る。
「その通りよ、高見沢さんが満足出来そうなハッピー体験メニュー、何でもあるわ、品揃え充分よ」
「夕顔はん、いいじゃん、俺が是非とも体験したいと思うようなメニューを、まず選んでくれはる」と、高見沢は勢い込んで来た。
「わかりました、私からのリコメンデーション(推薦)ね … 紹介しましょう」と、夕顔は応答が早い。
高見沢は「じゃ、よろしく」と軽い。
「高見沢さんて、何の苦労もなく毎日おもしろおかしく会社人生やって来やはったでしょ、要はお気楽さんね、そんな高見沢さんに、そうね …
例えば次の三つの体験メニュー、如何でしょうかね?」
「よろしゅう頼みまっさ」
高見沢は、今まで体験して来なかった世界、そんな未知なるハッピー・ワールドへ踏み込んで行けるのかと期待し、胸が膨らんで来た。
作品名:いまどき(現時)物語 作家名:鮎風 遊