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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・弐】お祭り神社

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「あっ; ほら切れたじゃないですかッ!!;」
紺色のTシャツに着替えても変わらない頭のピョン毛の乾闥婆が言った
「馬ッ鹿だなぁ…こう…くぃっと…ホラ」
横から京助が手を出してヒョイとヨーヨーを釣り上げた
「僕も切れたんだけど」
乾闥婆の逆隣で白い七分のシャツを着た矜羯羅が針が取れて紐だけになったものを京助に見せた
「ヘタクソ~」
ソレを見て南が笑う
「…タカちゃんタカちゃん…入れたら上げないと; 紐まで水吸って溶けてる溶けてる;」
中島が言うとシャツにタンクトップを重ねた服装の制多迦がヘラリ笑った
「ココの位置で斜めに入れると…うりゃ二個!!」
阿修羅が二個同時に釣り上げた
「おおおおお!!」
見ていたギャラリーから歓声が起こった
「入れる角度と重さを計算してソレにオライの釣り上げる速度と…」
「ハイハイハイハイハイハイ~;」
阿修羅が物理的説明を始めると京助と3馬鹿が声を揃えてソレを止めた

ピョルフィルル~
ピョロピュリル~

「…気の抜ける音だっちゃ…;」
迦楼羅と悠助が同時に吹いた三本の紙がピロ~っと延びる笛の音を聞いた緊那羅が苦笑いで言う
「…変わった笛だな」
濃い緑色に白で渦巻きが書かれた甚平を着て後ろの髪を上げた迦楼羅が笛を見て言った
「それかるらんにあげるね」
悠助が笑顔で迦楼羅に言う
「…いいのか?」
どことなく嬉しそうに迦楼羅が聞く
「うん!」
頷いた悠助がまた笛を吹いた
「迦楼羅ずるいッ」
慧喜がぷく~っと膨れて言う
「ずるいといわれても…;」
迦楼羅が慧喜を見る
「またクジ引いて当たったら慧喜にも上げる~」
そんな慧喜を見上げて悠助が笑った