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「…? どうしたの?」
蜜柑が迦楼羅の顔を覗き込んで聞く
「…沙紗…」
「迦楼羅!!」
迦楼羅がボソッと呟くと乾闥婆がまるでその迦楼羅の言葉をかき消そうとするかのように声を出した
「え…え?；」
蜜柑が驚いて乾闥婆を見る
「すいません…この人はこう見えても貴方より遥かに年上なんです」
乾闥婆がにっこり笑って蜜柑に言った
「えッ!?； そうなの!?；」
蜜柑が慌てて迦楼羅の頭から手をどけた
「ゴメンナサイッ； 全然年上に見えなくて…可愛かったからつい…；」
そして頭を下げて謝る
「…そりゃそうだろな；」
中島が迦楼羅を見ながら呟くと周り一同も頷いた
「それはそうと…なんですか吉祥その格好…」
乾闥婆がヨシコの服装を見て聞いた
「これ? 蜜柑の服、借りたの」
ヨシコがキャミソールの裾をひっぱって笑顔で言う
「可愛いでしょ～?」
蜜柑がヨシコの肩に手を置いて言った
「お前は…；」
迦楼羅が頭を押さえて溜息をついた
「阿修羅が今でもたぶん必死で探していると思いますが」
乾闥婆がヨシコに言う
「あっくんが?」
ヨシコがきょとんとした顔で聞き返す
「私なにかしたかしら…」
考え込んだヨシコを見て乾闥婆と迦楼羅が呆れ顔で肩を落とした
「貴方は少し…自覚というか自分の立場を考えてください；」
乾闥婆が疲れたような顔を上げて言う
「何? 吉祥ちゃんってお嬢様とか何か?」
蜜柑がヨシコを見た
「おじょうさまぁ?；」
蜜柑の言葉に3馬鹿と京助が揃ってヨシコを見た
「…じゃぁ阿修羅ってアレか? セバスチャンっぽいポジションになるわけ?」
坂田が言う
「ソレ言っちゃお前だって【若】なんだし」
中島が坂田に言った
「若言うなたわけ」
坂田がやる気なく中島に裏手で突っ込む
「…今お前等さりげなくワシの真似しなかったか?；」
迦楼羅が言うと中島と坂田が顔の前で手を横に振ってナイナイとジェスチャーした
「で…吉祥はどうしてそんな格好してるのさ」
一向に話が進まないのを見ていた矜羯羅が言う
「私?」
ヨシコが顔を上げた