掌の中の宇宙 1
僕の孤独からエル神霊の翼を
君は微笑みながら毟り取った
力足りない僕は感覚の天引き裂かれ
鳥篭に戻される
僕は言葉ヲ水ノヨウニ操ル術ヲ身につけて
格子を捻じ曲げて空を見る
天の高さを知ろうとも
知るが故に歯を食いしばり
血を撒き散らしながら
僕は記す言葉の一片達
それなりに力はつけた
世界全体に張り巡らせた結界
数多共鳴作用が導く厳密解は
数多犠牲を伴いながらも
君の肢体を徐々に蝕む蟲となって・・・
アルソアが独り術を身につけていても
彼女の命もやはり僕の掌の中
だけど
【マダイマハイカシテオイテアゲル】
物語の整合性をより高める為に・・・
彼女の為には特別な終焉を用意してあげよう
零も月読みも精霊も皆捧げ物
今度の僕は一味違うよ
さあ手を翳して
力比べの時間だ
10の64乗を司る僕の名は
勿論もう一つの意味に於いても機能している
科学力と言うドア
神霊力と言うドア
真髄を極めれば道は一つに繋がる
僕に識られる君に名を即けてあげよう
nenemu
君は僕の中の不可知性の砦
君の意味する処は
光子輝き
音子響く
nenemu
僕の力を見せてあげる
今度は君が平伏す順
今度は僕が君の頭を撫でてあげる
微笑ながら