小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

真夏の逃避行

INDEX|26ページ/45ページ|

次のページ前のページ
 

謎のジープ



道路わきで農家の人が野菜を売っているのが見えて来た。はるかはその前で停めて欲しいと云う。
「台所用品は何でもあるのよね」
「そうですね。常識的なものは、多分ね」
早川に確認すると、彼女は車からおりた。麦わら帽子を被った老人と笑顔で話しながら、はるかは何やら訊いてメモしていた。そして、野菜をいろいろ買って来た。
「この先三キロくらい行くと川を渡るから、橋を越えてすぐに右折してください」
「温泉?」
「おいしいお肉を安く買えるお店があるの。カップラーメンばかりじゃ良くないわよ」
「何か作ってくれるんですか?嬉しいなぁ」
「あの大きなスーパーでも買えたのに、あの時点ではそんな心境じゃなかったの」
「そういえば、趣味は料理だけど、作って食べさせてあげる人がいないって、ラジオで云ってましたね」
「それ、去年のお正月の放送でしょう。よく憶えてましたね」
「熱烈なファンですからね。そのくらいは憶えてますよ」
作品名:真夏の逃避行 作家名:マナーモード