そんな季節が秋
アリのままでいい
蜂ではないから空は飛べない。
花から花へ優雅に飛行しながら
蜜を集めるなんて、できない。
ありのままでいい
地面の上をちょっとせわしなく
ちょこまかと右往左往しながら、
目的地に向かって行く。
地味だけど、そう生まれついたのだし
空を目指して無理することはない。
ありのままの自分を書いてみることは
恥ずかしいことかも知れない。
裸を人前にさらすなんて、
普通はできない。
しかし、ここでなら恥ずかしさを乗り越えて
さらけ出すのも、いいかも知れない。
但し、水に顔を映すときは
恥ずかしいような気もする。
でも、それは思い込みだね。
伝言版に何を書いていたかなんて
誰も思い出したりはしない。
だから、ありのままを吐露しても
いいような気もする。
殻を破れるような気がする。
夏は終わったのだし……