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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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「お…俺もう…;」
南がゼーゼーいいながらぱたりと倒れた
「ギャー!! 南!!; しっかりしろ!!! 根性見せろ------------!!;」
そんな南を引っ張り起こして京助が引きずりながら走る
「今死んだらお前!! ありすとの甘い生活はどうなるんだッ!!; お前が30の時ありすは21だろ!?; ピッチピチなんだろうがッ!!;」
京助とは反対側を引っ張って坂田が南に叫んだ
「うふふふふ…パトラッシュ…僕はもう疲れたよ…」
ヒューヒュー息をさせながら南がほくそえんだ
「だ--------------!!; 来てる来てるッ!!;」
中島が南の足を持って走ると京助、坂田の速度も上がった
「ゼンゴ! 京助達にも結界をッ!!;」
後ろ向きで迫ってくる触手を叩きながら緊那羅がゼンゴに向かって叫んだ
「無理なんだやな」
ゼンがキッパリと言った
「もともとあんまり力蓄えてなかったもんだからコレ保ってるので精一杯なんだやな」
ゴがウンウンと頷いた
「あのばかでっかい力もったヤツがいればもうちょっと頑張れたんだやな」
ゼンが同じくウンウン頷きながら言う
「何でこういう時にこねぇんだアイツらは-------------------ッ!!;」
京助が叫んだ
「!!; 義兄様危ないからこっちこないでッ!!;」
目の前に迫って来ている触手に鉤を振り上げながら慧喜が横から向かってくる京助達に叫んだ
「無理ぬかせ-----------ッ!!;」
坂田が叫ぶ
「ッ----------------------------!!」
慧喜が鉤を放り投げて悠助を抱きしめた
「慧喜!!」

バシィイ!!!!

慧喜の体が数メートル吹っ飛んでゼンゴの結界のすぐそばに落ちた
「慧喜!! 慧喜ってばッ!;」
ミヨコが生徒を掻き分けて一番前まで来ると慧喜の名前を呼ぶ
「オイッ!;」
「大丈夫かっ!?;」
ミヨコにつられたのかなんなのか生徒達の中からも慧喜に声をかけるものが出始めた
「慧喜…?」
慧喜の腕の中に守られた悠助が慧喜の名前を呼んだ
「慧喜!!」
緊那羅が慧喜に呼びかける
「ラムちゃん前!!;」
浜本が叫んだ
「え…ッ!?」
「だッ!!;」
ヒュンと緊那羅の前を触手が通り京助の足に絡みつき京助がコケた
「だぁッ!!;」
「なぁッ!!;」
「ギャー! 重いッ!;」
京助がコケたせいで3馬鹿も次々と倒れ南が中島の下敷きとなって声を上げる
『…ト…キ…』
ゴポゴポさせながらまた言葉らしき声をだした物体を京助が見上げた
「っ…;」