【第八回】お祭りマンボゥ
「うわぁあああッ!!!;」
「きゃぁあッ!!」
「ギャ-------------!!;」
無差別に走るその触手の様な物を見て生徒達が声を上げた
「起・承!!」
ゼンが叫んだ
「転・結!!」
ゴが続いて叫ぶとゼンゴの両手が光り始めた
「連結界!!」
生徒の群れを囲うようにゼンゴが走り出した
「発!!」
反対側で出会ったゼンゴがパンッと手を合わせるとゼンゴが走った後に赤と青の光の帯ができた
「きた--------------ッ!!;」
青と赤の光の壁の向こうに迫った黒い触手の様な物を見て生徒が声を上げる
「イヤだ-----------------------ッ!!;」
さまざまな泣き声とも取れる生徒達の叫びがし始める
バチィィッ!!!
その音と共に生徒達の泣き叫び声が治まった
「成功なんだやな」
ゼンがニ-っと笑みを浮かべた
「コノ中にいればたぶん安全なんだやな」
ゴが呆然として半べそをかいている一番前の生徒に笑いかけた
「悠助!!」
慧喜が悠助の前に立ち鉤で走ってきた触手を切り裂いた
「え…き…」
震えてはいないでも笑っても泣いてもいない悠助が慧喜の名前を呼んだ
「大丈夫…守るよ…」
そんな悠助を背に庇いながらまたも迫ってきた触手を慧喜は睨んだ
「でぇえええええええええ--------------ぃッ!!;」
ゼンゴの結界にうっかり (?)入り忘れた (入れ忘れられた?)京助と3馬鹿が全力疾走で無差別多方向から走ってくる触手から逃げている
「だから下がってっていったじゃないっちゃかっ!!;」
触手を武器笛で叩きながら緊那羅も京助達と並んで走っていた
「ギャー!!; 緊那羅コッチからキタ-----------------!!;」
中島が叫ぶ
「だ----------もうッ!!; アンタ等本当馬鹿だっちゃ-----------ッ!!;」
中島に迫っていた触手を叩きながら緊那羅が叫んだ
「…なんだか…運動会で競技を傍観しているおとーさんおかーさんの気分…」
ゼンゴの結界の中で浜本が呟いた
作品名:【第八回】お祭りマンボゥ 作家名:島原あゆむ