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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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『ギュキィィィィ!!!』
白い煙を上げながら物体が悲鳴のような声を上げた
「海水は熱せられると塩になるんだっぴょん」
阿修羅が物体を見上げてニッと笑って言った

「…どうして邪魔した?」
白い布から見えた口元に笑みはなく
「それなりの覚悟があってのことだろう?」
誰かに向かっての言葉らしく
「…まぁ…いいさ…暇つぶしにはなったし…しかし驚いたよ【天】【空】両方がこんなにも仲良くなっているなんてね」
白い布がハタハタと夜風に靡く
「でも…やっぱりちょっと腹が立ったかな…折角面白かったのに…」
白い布からスッと伸びた黒い腕
「だから…オシオキだ」
白い布から見えた口元にはうっすらとした笑みが浮んでいた

ノイズ混じりの演歌がエンドレスで流れピンク色の提灯がぼやっとした光を放っている
「…信じられねぇよな…; やっぱ」
浜本が言うと数人の生徒が頷いた
「でも見たし…実際…現実なんだよな」
一人の生徒が言った
「京助と…悠が生粋の人間じゃないかもってのも…」
ハルが京助を見た
「お前等は知ってたのか?」
浜本が3馬鹿に聞く
「まぁ…うん」
坂田が頷く
「ラムちゃん…と慧喜とか…きょ…矜羯羅さんもミヨ達とはちょっと違うんだ…」
ミヨコが少し後ろの方にいる摩訶不思議服集団に目を向けた
「…あ~…;」
京助がガシガシ頭を掻いた後顔を上げた
「信じる信じないは勝手だけどさ…まぁ…なんだ…その…また…こんなことがあるかも…知れねぇんだわ」
生徒達がシン…となったせいか周りの雑音が大きく聞こえる中京助が話し始めた
「…だから…」
京助が口篭ると浜本が京助を後ろから羽交い絞めにした
「な…;」
京助が驚いて浜本を見た
「はぁい一人一回ずつ」
浜本が言うとハルが京助に軽くでこピンをした
「いっ;」
京助が小さく声を上げる
「ばぁか」
ハルがふっと笑ってその場から立ち退くと今度はミヨコが京助の両頬を引っ張った
「なんでもっと早く言ってくれなかったのさ」
最後に京助の両頬を叩いてミヨコがその場をどけると男子生徒が京助の頭を叩いた
「何なんだよッ!!;」
京助が怒鳴る
「まだまだ!! ハイ! 次!!」
浜本が暴れる京助を押さえつけて言うといつの間にか列を成している生徒達が京助を叩いたり抓ったりしながら一言二言かけて次の生徒にバトンタッチしていく