【第八回】お祭りマンボゥ
宙に浮いたままの乾闥婆が両手を前に出し息を吸った後その両手を上に上げた
「いきますよ!!」
乾闥婆が下にいる迦楼羅に叫んだ
「わかった!!」
迦楼羅が返す
「ちょーいまち!! かるらんッ!!;」
阿修羅が迦楼羅の肩につかまった
「何だ?;」
迦楼羅が阿修羅を見る
「この風じゃ折角のアレも舞い散っちゃいますんで…」
阿修羅が地面に手をついた
「防壁作成しにきたんよ…ッ!!」
阿修羅が手をついた地面が光ったかと思うとまるで何かに引っ張られたように地面が立ち上がった
「じゃあとヨロシクかるらん」
立ち上がって上を見た阿修羅が乾闥婆に手を振りながら言った
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
地面が揺すられる音がした
「んはいらんと…ッ!!;」
「ほぉら来た来た~」
怒鳴りかけた迦楼羅に阿修羅がハッハと笑いながら一歩後退した
「迦楼羅!!」
乾闥婆の声に上を見た迦楼羅の目に入ったのは俗に言う【大波小波】…の【大波】も大波のぶっちゃけ【大々波】と言ってもおかしくはないほどの海水の壁
「…まったく…;」
阿修羅を軽く睨んだ迦楼羅が今度は大津波っぽい海水の壁を睨んだ
「おおおお!!;」
ゼンゴの結界の中の生徒、京助や3馬鹿も制多迦の結界の中で声を上げた
「ねぇねぇ!; この結界大丈夫なのッ!?;」
ミヨコがゼンゴに聞く
「一応耐水性っぽいんだやな」
ゴがニッと笑って言う
「てかお前等はいいのか?;」
ハルがゼンゴに聞く
「ゼン等はイヌカキ得意なんだやな」
ゼンがニッと笑って答えた
「かるら~ん…ファイヤ----------------------------!!」
「やかましいッ!!!!;」
阿修羅が叫ぶと迦楼羅が怒鳴った
「迦楼羅!!」
今度は乾闥婆が怒鳴った
「…;」
乾闥婆に怒鳴られた迦楼羅が阿修羅をギラッと睨んだ後思い切り息を吸い込むと思い切り巨大な炎を吐き出した
「うっわ; ココまで暑い;」
南が迦楼羅の吐いている赤い炎を見て言った
「迦楼羅の炎は凄く熱いんだっちゃ」
緊那羅が言う
「…まさに火気厳禁…竜田揚げが燃料のライターだな」
坂田がヘッと笑いながら言った
迦楼羅の炎に熱せられた海水の壁が白い粉状になって物体に降りかかる
作品名:【第八回】お祭りマンボゥ 作家名:島原あゆむ