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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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「そういや…最近アイツ等こないな」
坂田がボソッと言う
「…そういえば…」
京助が言う
「今日あたり来るんじゃねぇの? 祭りだし」
中島が頭の後ろで手を組んで言った
「なんったって暇らしいからね」
南が言うと3馬鹿と京助がハッハと笑い緊那羅も苦笑いをした
「待つんだやな!!」
コマの声がして一同が振り返った
「ゴ等もついていくんだやな」
イヌが京助の足元まで駆けてきた
「何?; お前等もくんのか?」
京助がしゃがんでイヌに言う
「…嫌な予感がするんだやな」
コマが尻尾をピンッと立てて言った
「…嫌な予感?」
緊那羅が眉をしかめた
「…コレから祭りではっちゃけようって時にこんなシリアスいや~ん;」
南が苦笑いで言う
「まぁ…ついてきたいなら…別にいいけど」
京助が溜息を吐きながら立ち上がった
「栄野の前後は我等が守るんだやな」
いつもの無邪気な笑顔から一転真顔でイヌが言った
「悠助は俺が守る」
慧喜が悠助を抱きしめた
「ってかさ…そろそろ行かねぇ? 集合7時じゃなかったか?」
坂田が携帯の画面を見せて言う
「…うっわ; ヤッベェ!!;」
携帯の画面に表示されている時刻は午後5時47分
「まだ時間あるじゃない」
慧喜が悠助を抱きしめたまま言った
「何を言う!! 祭りだぞ! 夜宮だぞ! 遊ぶ時間が欲しいだろう!!」
中島が胸を張って言うと京助と坂田、南も頷く
「踊る前にチョコっと型抜きとかヨーヨー釣りとかすんのがまた味があっていいんだよねぇ」
南がヨーヨー釣りの手真似をしながら笑った
「ってことで出発!!」
京助が走り出した
「レッツらゴゥ!!」
坂田が手を上げて京助に続いた
「まぁ~つりだ祭りだ祭りだ~♪」
南が北島三郎の有名な曲を口ずさみながら中島と共に石段を降りていく

「…一応注意はしたんだやな」
コマが駆け出すとイヌもソレに続く
「慧喜…」
緊那羅が慧喜を見た
「わかってる」
慧喜が悠助の手をしっかりと握った
「慧喜?」
悠助がきょとんとした顔で慧喜を見上げると慧喜が目を細めた笑顔を向ける
「俺は悠助を守るよ」
そしてそのまま慧喜は悠助の額に口付けた