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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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『ギュィィイイ!!ギギギ…』
物体が声を上げ御輿をなぎ倒した触手二本が動きを止めた
「…何だ?;」
よく見ると二本の触手から白い煙が上がっている
「…なんだか…痛がってない?」
ミヨコが呟いた
「…もしかしてお供え物の中に何か苦手なものあったんちゃう?」
浜本が言う
「…紅生姜」
「ソレはお前の苦手なもんだろ」
中島が言うと坂田が突っ込んだ
「…答えは…」
南がぼそっと声を出した
「あ、気がついた…」
生徒の一人が南に向かって手を振った
「あそこにいきゃわかる…な」
坂田が立ち上がった
「お祈りは悠と京助に任せて」
中島も立ち上がる
「俺達は俺達にできることやりませう」
南が中島と坂田の手を借りて立ち上がった
                           
神社の社に辿り着いた京助が悠助を下ろし振り向いた
「好きなだけ祈れ悠ッ!!;」
半分ヤケになっているのか京助が両手を広げて触手を向かえる
『キョ…ウ…』
ゴポッと音をさせた物体から新たに5本の触手が生まれた
「京助!!」
「義兄様!!」
「京助ッ!!」
ゼンゴと慧喜そして緊那羅が叫んだ
「来るなら来いッ!!;」
ガラガラと鈴をを鳴らす音が結界の中に響いた
「神様ッ!! お願いしますッ!!」
パンパンと手を叩き合わせて悠助が大きな声で祈り始めた
「緊那羅! そっちは頼むんだやな!」
ゼンゴが一番近い触手2本に攻撃をし始める
「わかったっちゃッ!!」
自分が走っていた触手を緊那羅が思い切り叩く
「こっちくるなッ!!」
そして慧喜がもう1本に向かって鉤を振り下ろした
「後1本残ってるッ!!; 京助ッ!!」
結界の中からミヨコが叫ぶとハッとしたようにゼンゴ、緊那羅、慧喜が勢いよく京助に向かっていく触手を見た
「京助-----------------------ッ!!」
『ギュィキィイイイイイ!!』
緊那羅の叫んだ声と同じくらいの物体の悲鳴らしき声に全員が動きを止めた