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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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「慧喜…」
悠助が土埃の向こうの慧喜をじっと見ている
「京助…僕…」
言いかけた悠助の頭に京助が手を置いた
「何もできないのは俺だって同じ」
そう言いながら京助が悠助の頭を軽くポフポフと叩いた
「俺等は緊那羅や慧喜みたいにあんな風にゃ動けないし戦えない」
京助が物体の周りで激しく素早く動いては物体に向かって攻撃している二人を見て言う
「だから俺達は俺達にできることをやるしかないんだ」
悠助が京助を見上げると京助が悔しそうな顔で言った
「できる…こと?」
悠助がふと京助から顔をそらすと坂田と目が合った
「ま…ぶっちゃけ応援とお祈り?」
坂田が苦笑いで言う
「お祈り…」
坂田の言葉に少し考え込んだ悠助がキョロキョロと周りを見始めた
「悠?」
浜本がそんな悠助に声をかけた
「あった!!」
そして何かを見つけたのか悠助が駆け出した
「おい!?; 悠!!?;」
駆け出した悠助を京助が追いかける
「京助!!; 悠!!;」
中島が叫んだ
「危ないぞッ!!;」
「もどってこ--------ぃ!;」
生徒達も声を張り上げて呼びかけるが悠助は止まらずどこかに向かって走っていく
「悠助!!; どこいくんだやなッ!!;」
気付いたゴが低い姿勢で走り出す
「悠助に怪我させたらゼン等は毛皮になるんだやなッ!!;」
ゼンもゴに続く
「おい!!; 何処行くんだよ悠ツ!!;」
悠助の手を掴んだ京助が悠助に聞いた
「神社ッ!! お祈りするんだもんッ!!」
悠助が向かっていた方向には本殿の神社の社が御輿の向こうに立っていた
「ばっかッ!!; アソコいくには…;」
京助が御輿のすぐ側で動いている物体を見てそして少し考え込む
「…振り落とされんなよッ!!;」
「え…わッ!!;」
悠助を担いだ京助が全力疾走で御輿の横を通り過ぎた

「義兄様!?;」
慧喜が自分の後ろを通り過ぎた京助に驚き名前を呼んだ
「速ッ!!;」
浜本が声を上げる
「さすが年中早朝マラソン(遅刻)で鍛えてるだけあるナァ…;速い速い」
坂田が言った
「京助!; っなにしてるんだっちゃッ!!;」
物体の触手の上にいた緊那羅が京助を見て言った
『キョ…ユ…トキ…』
緊那羅を乗せた触手を含め三本の触手が動き出した
「悠助!! 義兄様!!」
慧喜が叫ぶと一斉に触手が京助と悠助に向かって走り出した
「んの…馬鹿ッ!!;」
緊那羅が触手の上を走りだしたその時