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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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地面に着地した緊那羅が物体を見上げた
『キョ…ギョ…』
ゴボッと大きな音を出しながら京助を探しているようなその物体に緊那羅が顔をしかめた
「緊那羅!」
隣にスタンという着地音と微かな風を感じて緊那羅が隣を見る
「慧喜…!大丈夫なんだっちゃ!?」
いたるところに擦り傷を作った慧喜を見て緊那羅が慧喜に聞いた
「大丈夫…それより…」
慧喜が物体を見上げる
「コレの元になった黒い玉って…宝珠だと思う」
慧喜が言うと緊那羅が驚いた顔をした
「な…じゃぁ…【天】か【空】の仕業ってことになるっちゃよ!?」
緊那羅が言う
「だってそうとしか考えられないじゃない…黒…赤に並んで最強の宝珠って聞いたことある…だから持ってるヤツっていったら…」
『ギギギギギギギ…』
慧喜の言葉が終わらないうちに物体が触手を走らせてきた
「でも私は黒い宝珠なんて見たことないっちゃ!!」
触手をバク転でかわしつつ緊那羅が言う
「俺だってそうだよ!!」
慧喜が鉤を軸に高く飛び上がり物体に鉤を振り下ろす
「でも! でもだとしたらどうして…【時】がくるまでは…ッ」
緊那羅が触手を避けつつ言った
「そんなの俺にだってわからないッ!! でも…俺は【時】がこようがどうなろうが悠助を守るだけッ!!」
御輿の上に着地した慧喜が叫んだ