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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回】お祭りマンボゥ

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「慧喜…ねぇ…慧喜?」
悠助がくたっとなったまま動かない慧喜の名前を呼んだ
「悠!! ねぇ慧喜の鼻ントコに手当ててみて!?」
ミヨコが悠助に言う
「息してる!?」
ミヨコに言われるがまま悠助が慧喜の鼻に手をそっと伸ばした
「…してる…」
悠助が泣きそうな顔でミヨコを見た
「よかったぁ~…; 気ぃ失ってるだけなんだ…」
ミヨコがほっとして胸をなでおろした
『ユウ…』
ゴポッという音と共に聞こえた悠助の名前
「悠!! 逃げろッ!!;」
京助が悠助に向かって叫んだ
「いやだ…」
悠助が動かない慧喜の手を握りながら呟いた
「いやだッ!!」
そして今度は大きな声で叫んだ
「悠!?;」
めったに大声を出さない悠助が大声を出したことに3馬鹿と京助他の生徒が少し驚いている
「悠助…」
緊那羅が物体のすぐ側から悠助を見た
「慧喜は僕を守ってくれたんだもん!! 今度は僕が慧喜を守るんだッ!!」
目に涙を溜めながら顔を上げた悠助が立ち上がり物体をキッと睨んだ

「おお…漢の顔だ…」
坂田がぼそっと呟いた
「うぉい悠!!; よけろッ!!;」
再び地面を走り出した触手が悠助を目指す
「悠助!!」
緊那羅が駆け出し悠助の前で武器笛を交差させた
「緊ちゃん!」
ズザザザザザザ--------------------
交差させた武器笛で触手と居切合いをしている緊那羅を悠助が見上げた
「は…やく慧喜を連れて…ッ;」
押されている緊那羅が悠助に言う
「う…んッ;」
悠助が慧喜の体を引きずって緊那羅から放れる
「悠助!! こっちなんだやなッ!」
ゼンが悠助を手招きする
「結界は張れないけど守ることはできるんだやな」
ゴが足を一歩引いて構えた
「栄野の前後は我等が守る!」
同じく足を一歩引いたゼンと共にゴが叫んだ
「オイコラ!!; 俺ン時はどうした!! 俺ン時はッ!!;」
そんなゼンゴに京助が突っ込む
「面白かったからみてたんだやな」
ゴが構えながらさらっと言った
「正直に生きてるナァ…;」
中島がヘッと笑ながらボソッと言う