サイボーグさっちゃん
さっちゃんがますいでねむっているあいだに、しゅじゅつはおわっていました。
目をあけると、天じょうが見えました。
さいしょは気がつかなかったけど、天使の絵がかいてある天じょうでした。天使が何人もわらいながらとびまわっている絵でした。
「目がさめたようね」
という声に、さっちゃんはその声のするほうにかおをむけました。
「大せいこうです」
ブラックハート先生でした。マスクをしたままなので目しかみえません。でもすごくやさしい目だとさっちゃんは思いました。
「すごいですよ。さっちゃんの体のわるいところをぜんぶとりかえて、ちゅうしゃもくすりもいらないようにしたからね」
先生がそういっているけど。さっちゃんはまだ、自分の体がどうなっているのかわかりません。
「あ、はい……」
さっちゃんはそれしか言えませんでした。
作品名:サイボーグさっちゃん 作家名:伊達梁川