サイボーグさっちゃん
第1章 ブラックハート先生
さっちゃんは、小学五年生の女の子です。さっちゃんは、また入院しました。またというのは二年生のときから、なんども入院しているからです。
さいしょは、とうにょうびょうというびょうきで、まい日ちゅうしゃをうたないと生きていけない体になりました。
今は体にくすりを入れるキカイをつけています。それからじこでヒザから下がなくなりました。それからはぎそくという足で、なんとか歩けるようになりました。そのほかにもわるいところがいっぱいあって、おぼえきれません。
今度はしんぞうです。がまん強い子になったさっちゃんでも泣きたい気もちです。お父さんもお母さんも、まい日しんぱいそうなかおをしています。そしてあまりわらわなくなりました。
さっちゃんは元気になってお父さもお母さんのわらい声がきけるように、かみさまにおいのりしました。いっしょうけんめいおいのりしました。
おいのりしたせいか、ものすごいうでのよいお医者さんが見つかりました。先生はブラックハートとよばれている先生です。先生は、お金持ちで古い大きなおうちにすんでいて、そこにはお医者さんのせつびと、キカイを作るせつびがあるのです。
ここは病院にはみえないので、入院ということばはへんですが、入院しました。
ブラックハート先生は女の人でした。わかいのか年よりなのかわからない声をしています。かおは大きなマスクのせいでよく見えませんでした。
作品名:サイボーグさっちゃん 作家名:伊達梁川