サイボーグさっちゃん
さっちゃんが目をさますと、まわりには、お父さん、お母さん、わかなちゃん、わかなちゃんのお母さんがいました。
「おっ、気がついた」お父さんの声です。
「よかった」
「わーい」
「だいじょうぶね」
みんなの声がいっぺんに聞こえてきました。さっちゃんは、ベルトを見ました。ピコピコ音はしていません。あかりもついていませんでした。
体の中から力があふれでるかんじがします。
「サイボーグさっちゃん!」さっちゃんは、両うでを上にあげながら言いました。何もこわくないような気がしました。
「おおー」
みなが声をあげました。そして拍手をしました。
作品名:サイボーグさっちゃん 作家名:伊達梁川