趣味人の恋 1 (1~4章)
何時だったか、キリさんの日記で「イーグルス」の話題が
出た時だった。
キリさんは、その他にもカントリー系の音楽が好きなようだ。
カントリーミュージックと云えば【ナッシュビル】
僕も音楽は好きだけど、余り古いカントリーミュージシャンは
知らない・・
では、イーグルスをご存じでアコースティックな音楽の系統
ならばと、「CSN&Y(クロスビー・ステルス・ナッシュ&
ヤング)はご存じですか?」と聞いたが、残念ながらキリさんは
ご存じなかった。
それを伝言板で顔見知りだった【ラベンダーの香りさん】が、
「知ってますよ。『teach your chldren』なんか、私も好き
ですよ♪(^^)v」
と、声を掛けてくれた♪
それが僕と『香りさん』との出会いだった♪
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あれは、映画「小さな恋のメロディー」の挿入歌にも使われ
てましたよね(^0_0^)」
「そうです、そうです♪あの映画、初めて女の子と観た映画
ですねん^^;・・」
「うふふ、思い出深い曲なんだぁ~♪(*^。^*)」
「えへへへ(#^.^#)、そうなんですよ♪
【CSN&Y】の他にも、ビージーズの曲も入ってたよね?
何やったかな~~~~?(;一_一)・・・・・ちょっと前、日産の
車のCMで使われてた曲・・・なんですよねぇ~~(/_;)・・・
たしか・・grew for you &me ナンタラカンタラ・・
ああ~~、ここまで出てるんやけど、思い出せへん!
気持ち悪ぅ!(>_<)」
「うふふ♪(#^.^#)思い出すのも【ボケ防止】になって
良いかもよ?じゃぁ、今日はこの辺で(^_^)/」
【ラベンダーの香りさん】のアクセスは何時も午前中だけだった・・
遅くとも10時過ぎには居なくなった・・
僕は【ラベンダーの香り】と云うHNから、彼女が喫茶店の
ママさんのように思えた・・
いや、正確には僕が勝手にそう『妄想』したんだ^^;・・
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【喫茶・ラベンダーの香り】の客層は少し高め・・
皆結構朝早くからやってきて、ママが入れる香り高い
コーヒーを楽しんでいる♪
けれどその実、美人で上品なママの歓心を買おうと
している常連客も・・
『ああ、ママさんの全身から漂う薔薇の香りの前に、
僕は無条件にひれ伏すでしょう(/_;)』
毎日毎日歯の浮くような甘い言葉で畳みかける詩人や
『ママ、今度関西に出張したら大阪で有名な【堂島ロール】
を買ってくるよ(^。^)y-.。o○』と、
朝からビールを空ける酔っ払い・・・
『この前も、家に入れて貰えなくてね((+_+))・・・
食事と云えば食べる頃には冷え切っているし・・(ToT)/~~~』
と、不仲な女房の愚痴ばかり云って同情を得ようとする
オジサンが・・・
そんな客にママはただ、微笑んで余計なことは云わず
相手している。
お客の少ない時のママは、カウンターの中で椅子に座り、
文庫本に集中する。
純文学?あるいは「ハーレクイーンロマンス」?^^;・・
実際は「池波正太郎・仕事人梅安」だったりして^^;・・
そんな妄想を僕はして、翌朝彼女の「部屋」に向かった
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章タイトル: 第3章 若葉の頃
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【FIRST OF MAY 若葉の頃/ The Bee Gees】
When I was small
And Christmas tree were tall
We used to love while others used to play
Don't ask me why
The time has passed us by
Someone else moved in from far away
Now we are tall
And Christmas tree are small
And you don't ask the time of day
But you and I our love will never die
But guess who cried come first of may
The apple tree that grew for you and me
I watch the apples falling one by one
And I recall the moment of them all
The day I kissed your cheek and you were gone
・・・・・・
まだ小さかった頃
クリスマスツリーは僕らにとって大きくて
他の誰かが遊んでいるときも
僕らは一緒に居るだけで楽しかった
なのに・・訳など無いけど
何時か時がたって僕らは疎遠になった・・
大人になった僕らにとって
クリスマスツリーは幼稚に思え
僕らは口も利かなくなていた・・
でも、僕らの心のつながりは決して無くならない・・
涙した時、あの若葉の頃を思い出す
リンゴの木はまるで僕たちのよう・・
大人になって身を実らせて
一人一人旅立って行く・・
でも僕は呼び戻したい
僕が君のホッペにキスをして
泣かせてしまったあの日に・・
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翌朝僕は【ラベンダーの香りさん】の部屋を訪れた。
確か8時頃だったと思う・・
「ママ、今朝も寒いなぁ~~!(^。^)y-.。o○アメリカン、入れて♪熱いヤツ♪(#^.^#)
昨日のアレ、思い出したでぇ~♪(^_^)/ビージーズの『若葉の頃』やがな(^。^)y-.。o○
あのトレーシー・ハイド、可愛かったなぁ~♪(*^^)v」
それだけ伝言を入れて返事を待った。
しかし、結局その日、彼女からの返信は無かった・・
(ToT)/~~~
翌朝パソコンを開くと、
「うふふ♪(^0_0^)分かったんですね♪
良い曲でしたね♪それでその彼女とはうまくいったんですか?」
確か、6時台の早い返信だった。
「ママ、おはよう(*^^)v昨日は『店』休みやったん?
作品名:趣味人の恋 1 (1~4章) 作家名:ef (エフ)