古都・純情物語 6 (17~最終章)
「(-_-メ)お静かに!」泰子がホールの中央で仁王立ちになった!
\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!
一瞬にして、静寂が訪れた。
「それでは、リーダー林君のごあいさつが御座います♪
ウッフン♪(^_-)-☆林君、どうぞ♪」
「^^;・・あ、大井さん、ありがとう♪^^;・・
ええ~~、皆さんのおかげで、とても良い、コンサートができました。
先日、コンサートの後、山木のご両親が見えられて、とても喜んで頂けました。
僕も何か、山木と一緒にステージができたような感じです。
本当にご苦労さまでした♪m(__)m
今日は楽しんでください!ヽ(^o^)丿」
うォ~~~~~~~~~~~!!!
\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(゜ロ\)(/ロ゜)/
30人近い雄叫びが店内に響いた!
立食パーティーに近い形で皆は楽しんだ♪
優一はさりげなく瑛子を探す♪
すぐに瑛子と眼が合い、近寄る♪
「あ、瑛子ちゃん♪(=^・^=)」
「優ちゃん♪(#^.^#)」
「大阪には何時帰るの?」
「ん~~、一応23日で終わりなんやけど・・
気になる患者さんがいはるから、24日に帰ろうかと思ってる♪(#^.^#)」
「そうか、そしたら帰るまでに【デート】しよか?(#^.^#)」
「うん♪(#^.^#)良いよ♪」
「何処、行きたい?」
「う~~ん、何時ものトコが良い♪ホンキートンク行って、比叡山までドライブして♪(#^.^#)」
「うん、わかった♪(#^.^#)そうしよ♪24日、あ、クリスマスイブやな♪(#^.^#)」
昭和50年当時の日本には、
クリスマスとは家族でデコレーションケーキを囲んで祝う?
か、サラリーマンのお父さんたちが、夜の街に繰り出して
【クリスマスパーティー】と称して、バーやスナックで
ヘベレケに酔っぱらうのが通常で、
現代のように【恋人たちの聖なる夜(性なる夜?)】と
云う習慣?はまだ無かった。
(=^・^=)
何時ものように【喫茶・忘れな草】で待ち合わせた二人は、
コーヒーを楽しみながらしばらく時間を過ごした後、
優一の車で宇治に行った。
宇治は平安時代、都の貴族たちの別荘があり、「源氏物語・宇治十帖」の地として有名だ。
琵琶湖から唯一流れ出てくる川としての宇治川の清流があり、夏季には鵜匠の操る鵜飼が観光客の目と舌を楽しませる。
その宇治川の西に現在の世界遺産【平等院】がある。
その入口にある藤棚は、毎年6月頃淡い紫の花房が美しく咲き誇り、その甘い香りと共に、平安の頃の貴婦人を連想させてくれる♪
優一と瑛子は宇治川の中州のような塔の島から天ケ瀬ダムの方向を見ていた。
宇治川の両岸に迫る山々が紅葉して美しい・・
「優ちゃん、きれい♪(#^.^#)」
「瑛子ちゃん、ホンマやなぁ~♪ヽ(^o^)丿」
「この木は桜やろ?」
「そうや、桜やで♪(=^・^=)桜の頃には花見の宴会でいっぱいや♪(^。^)y-.。o○」
「でも私、藤の花の方が好きやねん♪(#^.^#)」
「名字が【藤】やから?^^;・・」
「ん~~、それもあるけど、あの、なんて云うか淡い紫の
『藤色』ってすごく大人の女の人のイメージがあるねん♪(#^.^#)
私の藤の花みたいな清楚で落ち着いた女の人になれたらいいなぁ~って思うんよ♪」
「瑛子ちゃんなら、なれるよ♪(*^_^*)」
「そうかな?(#^.^#)なれるかな?」
「なれるよ♪(^_^)/きっと♪来年、藤の花が咲く頃にまた来よな♪(^_-)-☆」
「うん♪(=^・^=)絶対やで♪連れって来てや?」
「ああ、約束♪」 (#^.^#)(=^・^=)
二人はその後、宇治川ラインにそって車を走らせ、大石、南郷、大津を経て、再び逢坂の関から京都のに入った♪
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関
逢坂山の山間の道を通り抜けるそこは山科。
山科から蹴上を抜けて南禅寺前を北に行けば白川通りに
出られる。
優一と瑛子を乗せた白いブルーバードは、
さらに一乗寺、修学院と北上し、こせんきょうを渡り、
岩倉の里に至る。
そこには広大な宝が池公園があり、その畔には
京都国際会館がある。
前回とは逆の道を行き、カントリーハウス調の
『ホンキートンク』には7時頃辿り着いた。
今日は【クリスマスイブ】、多くのお客さんでにぎわってい
る。
「うわぁ~♪やっぱり今日はいっぱいやね♪(*^_^*)」
「うん、そやな♪(^_^.)丁度、2人分。空いてて良かったな♪」
幸いにも壁際のベンチシートが2人分空いていたのだ♪
ステージではアマチュアバンドが
【ニッティーグリッティーダートバンドのミスターボージャング
ル】を演奏していた♪
♪俺はボージャングルさんていう一人の男と知り合いだったんだ
ヤツは皆のためにダンスを披露してくれたんだ、くたびれた靴でね
白髪でボロボロのワイシャツとだぶだぶのズボンでね
そして古いタップシューズで
やつは結構高く跳ぶんだ、高く跳んで
そして軽々と着地するんだ
ボージャングルさん、ボージャングルさん
ボージャングルさん、踊っておくれよ ♪
二人はすぐに身体を揺らせながら演奏を楽しんだ♪
(*^。^*) (^。^)y-.。o○
優一達の斜め後ろの席に60過ぎの品の良いカップルが
居て、やはり楽しそうに、演奏に聞き入っていた♪
男性はツイードのジャケットにアスコットタイ♪
女性は紫のタートルネックのニットに、パールのネックレス
とイヤリングをしている♪
「アナタ、前の若い二人、恋人同士かしら♪(*^_^*)」
「ん?・・・ああ、そうだろうな、とっても楽しそうだ♪(^。^)y-.。o○」
「何か微笑ましいわねえ♪(^0_0^)私たちに子供が居たら、
アレ位にはなっているかしら♪^m^」
「う~む、もう20年だからな・・・・もう少し君と出会うのが早
かったら・・・かな?(^_^.)・・」
「アナタがもっと早く私を見つけてくれないからですよ!(+_+)・・」
「おいおい、無理を言うなよ^^;・・・僕たちが知り合った時に
は、もうお互い40を超えていたじゃないか^^;・・」
「私はアナタの子供が産みたかったのォ((+_+))・・・」
「もうその話はよそうって前にも云ったじゃないか^^;・・
僕は君と出会えただけで十分幸せになれたんだから♪
(^。^)y-.。o○」
「本当にそう思ってる?(*^_^*)」
「ああ、勿論さ♪(^^)v 今もあの二人と気持では
負けないよ、香織♪(*^_^*)」
「うふふ♪(*^。^*)ありがとう、元さん♪(^_-)-☆」
愛に包まれたクリスマスイブだった♪
(^_-)-☆
9時を過ぎて、比叡山ドライブウエーを駆け上る時、
作品名:古都・純情物語 6 (17~最終章) 作家名:ef (エフ)