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お下げ髪の少女 前半

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     ミラボー橋

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
   われらの恋が流れる
     わたしは思い出す
    悩みのあとには楽しみが来ると

   日も暮れよ、鐘も鳴れ
      月日は流れ、わたしは残る

  手に手をつなぎ顔と顔を向け合はう
     かうしていると 
      われ等の腕の橋の下を
   疲れたまなざしの無窮の時が流れる

    日も暮れよ、鐘も鳴れ
       月日は流れ、わたしは残る

   流れる水のように恋もまた死んでいく
     恋もまた死んでゆく
        生命ばかりが長く
          希望ばかりが大きい

 
          ギョーム・アポリネール