小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

お下げ髪の少女 前半

INDEX|47ページ/50ページ|

次のページ前のページ
 

 緒方は感動し、夜景がにじんでくるのを感じた。すぐ傍の美緒の潤んでいる眼も、夜景を美しく映して輝いている。忘れようとしても、忘れられない思い出ができたことは、間違いなかった。
「あっ!緒方さん!星空が!」
圧巻だった。隙間なく夥しい星が、漆黒の夜空を埋め尽くしていた。
「凄いな。こんな星空は見たことがない」
「ねぇ、凄いですね。わたし、幸せです……緒方さんは?」
美緒の緒方を凝視める眼が、すぐ傍にあった。
「勿論。勿論幸せです。でも、首が……」
「わたしも痛くなりそう……ねえ。横になったらいいですよ」
美緒は仰向けに、地面に横たわった。緒方もその横に並んだ。どきどきしている。
「あっ!流れ星がふたつ一緒に」
「見ました?一緒でしたね」