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お下げ髪の少女 前半

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 三人は走った。覚束ない足取りながら、走った。先頭は緒方だった。左の膝が痛んだ。胸が苦しかった。全身火だるまになったような気がした。緒方は倒れた。ほかの二人が追い越して行った。美緒の声が聞こえたような気がした。そして、あの美しい瞳が見えた。
 彼は泣いた。涙があとから、あとからあふれ出た。胸から出血するのではないかと思う程、切なかった。余りにも、切なかった。