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お下げ髪の少女 前半
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「お兄ちゃん。急に明日テストになったの。これから二人で勉強することにしたの」
「なんだよ。そういうことは早く云えよ」
緒方はまともに美緒と話せなくて残念だったが、すぐ傍に彼女が居て、一緒に歩けることが嬉しかった。時々美緒の肩が緒方の左の腕と触れ合った。どきどきしていた。幸福だった。空の碧さと、雲の白さがいつになく美しかった。
作品名:
お下げ髪の少女 前半
作家名:
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