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お下げ髪の少女 前半

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 野上は緒方と入れ替わってカウンターの中に入り、レコード棚を探し始めた。
「油絵だよな。ジャズのLPレコードのジャケット写真を、模写したものなんですよ。ええと、あっ、これが元のLPジャケットです」
 義兄は田沢にレコードジャケットを手渡した。
「……なるほど、しかし大きく引き伸ばして描いてあるけど、その点以外は瓜ふたつですね。今度、一万円札の模写をお願いしたいくらいですよ」
田沢は笑いながら云った。
「田沢さん。それいいアイデアですね。……ところで、邦彦。百号だとキャンバスだけでもいい値段だろう」
「これは十号で、安い店なら千円ちょっとだけど、百号だと、その十倍以上だろうね」
「実は、駅の近くで今度、レストランをオープンしたいんですよ。そこのエントランスに、百号から二百号の絵を飾りたいわけです」
「そんなに大きいのは……」
「頼むよ、邦彦。田沢さんは大阪に居たときの先輩なんだよ」
義兄は緒方に向かい、合掌するようなしぐさをしながら頼み込んだ。