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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回・伍】ごー・あ・(田)うぇい

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「…なぁ」
南がハタと鍋を見つめたまま言うと一同が南に注目する
「…俺今スゲェこと思いついちゃった…話し全然変わるんだけど言っていい?」
真顔で言う南に京助たちが顔を見合わせる
「…なんだよ…」
中島が聞く
「…何?」
ヨシコも気になっているのか南を見て聞いた
「…あのさ…」
ジュウジュウと肉の焼ける音と周りの生徒の声だけが少しの間聞こえていた
「勿体つけないで言えよ;」
中島が南を肘で小突いた
「…じゃぁ言うぞ?」
南が真顔で顔を上げた
「…コレ何の肉?」
南がジンギスカンの鍋の上でいいカンジに食べごろになった肉を箸で指して言う
「…ヒツジ」
京助が答える
「…外来語で」
南がそんな京助を見て更に言う
「…なんだかお前の言いたいことがわかったような気がする;」
坂田が箸を紙皿にトントンつけて言った
「…俺も;」
京助も口の端をあげて言う
「何さ?」
阿修羅が京助達の顔を見て聞く
「…ヒツジはラム…ラム肉…ラム…キンナラムちゃん…」
南がボソボソと言いうと坂田と京助が案の定だったというカンジの顔をした
「…緊那羅か」
中島が南の答える前に言った
「そう!! 俺等さっきからラム肉! イコールキンナラムちゃんを食ってるー!!」
南が大声で言う
「これ緊ちゃんなの?」
悠助がきょとんとした顔で焼けている肉を見た
「違うよ悠助;」
慧喜が言う
「…あなた達馬鹿でしょ」
ヨシコが呆れ顔で言った
「おうよ!!」
3馬鹿と京助が【そうともさ!!】と胸を張った
「あっはっは!! おっかしいなぁお前等! 最高!」
阿修羅が笑う
「あっくん…;」
そんな阿修羅を見てヨシコが更に呆れる
「僕は馬鹿じゃないもん」
悠助が言う
「うん悠助は違う」
慧喜が悠助を抱きしめた
「コッチは熱いねぇ~…」
阿修羅がそんな慧喜と悠助を見ながら言った

騒がしく昼食会が終わって紺色の指定ジャージ集団の中にチラホラと私服が混ざった列が出来た
「オリエンテーションって何やるんだっけ?」
浜本が爪楊枝を咥えながら聞く
「確か宝探しとか」
阿部が答える
「チーム制? 個人?」
「今からソレを説明するんだろうが;少しおとなしくしろよな~お前等は;」
坂田が聞いているとウニが坂田の頭を小突いて言った
「ウニ~児童虐待~!!」
坂田がブーイングする
「残念お前はもう児童じゃないんだなコレが」
ウニがハッハと笑いながら言う
「宝物ってなにかなぁ~?」
悠助が京助を見上げて聞いた
「俺の宝物は悠助」
慧喜が豊満な胸に悠助を抱きしめるのを見て阿部が自分の胸を見る
「…目指せ暑寒岳」
本間がボソッと言うと阿部がハッとして胸を隠した