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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回・伍】ごー・あ・(田)うぇい

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「あ! やっときた~!!」
悠助が京助の姿を見つけて手を振った
「遅かったな…って何やってきたんだ中島は;」
少し太めで頭はイガグリ、そしてメガネをかけて顎鬚を微妙に生やした男性教員がずぶ濡れの中島を見て聞いた
「ちょっと早い川遊び」
坂田が笑って言う
「もう後はオリエンテーションと昼食会だけだぞ」
浜本が泥のついた手足でやって来て言う
「そっかーそりゃーざんねーん」
南が全然残念とは思っていない様な口調で言った
「で…この二人と…こっちの悠助にべったりなのがお前のイトコか」
少し太めで (略)男性教員が阿修羅とヨシコそして慧喜を見て京助に聞く
「…まぁ…一応;」
京助が男性教員の顔を見ないようにして答える
「なぁウニ~コイツらも一緒に昼飯食ってもいい? ミナミのお・ね・が・い」
南がアイドルポーズで【ウニ】と呼んだ男性教員に聞いた
「…色気が足りないぞ南…まぁ…昼飯はジンギスカンだしな…いいぞ」
ウニがあっさり承諾する
「さっすがウニ!」
坂田がウニに向かって拍手した
「お前等の食いブチが減るだけだからな」
ハッハと笑いながらウニが言うとハッとした顔で3馬鹿と京助の動きが止まった

「ジンギスカンってぇヤツは羊肉やんか? 実はコレの肉って牛とか豚とかよか食べられてんで~?」
阿修羅がヒョイと肉を箸でつまんで言った
「マジ? そうなん?」
南が阿修羅の取った肉の後にまた肉を焼き始める
「そうなんさ~イスラム教やヒンズー教っちゅう世界の宗教じゃ牛や豚を食べることを禁じてんやん? でもさ羊はどの宗教でも食べることを禁じられてないわけで?んだもの豚牛食えなくても羊食うわけだから当たり前っちゃーあたり前なんだわいな」
口を動かしながら阿修羅が言う
「へぇ~…」
ジンギスカンの鍋を囲んでいた一同が感心して声を上げた
「もう一丁いきますと羊は中国とか中東にかけて広い地域で飼育されて食用とされてきたんだわ。まぁ毛を使うためもあったしな~…でもなおもしぃことにジンギスカンっつー料理名は世界中どこにもないんだわな」
阿修羅が端を上下に動かして言うと一同が顔を見合わせた
「まぁ…なんだ…そもそもは中国料理【コウヤンロウ (鍋羊肉)】がジンギスカンのルーツであろうともいわれてるちゃーいわれてっるんだけどさー…その料理を元に食いやすいよう味とか変えてできたんだわな~」
「へぇ~!!」
阿修羅が言い終わると心底感心しました!というカンジの声が上がった
「お前もしかしなくても頭いい?」
坂田が汁を吸って茶色くなった玉ねぎを紙皿にとって聞く
「あんなぁ; だからオライは一応ヨシコの教育係りなんだってば~の」
阿修羅が苦笑いで答えた
「歩く辞典ってよばれてんぜ? オライ」
クィっと自分を親指で指して阿修羅が言う
「あっくんは私達の中でも一番賢いかもしれないの」
ヨシコが紙コップの中のお茶を飲んで言う
「かもじゃなく賢いんだってばよヨシコ;じゃなきゃかるらんもオライをお前の教育係りなんぞにせんて」
阿修羅がヨシコに突っ込んだ
「何? 鳥さんってやっぱお前等のボスかなんかなワケ?」
南が肉をひっくり返しながら聞いた
「まぁ…中ボスくらいかね?」
阿修羅が答える
「うっわー; 中間管理職かよ;」
京助が本当に嫌そうな顔で言った
「アレだね一番胃をヤられるポジション…あ! だから乾闥婆がついてるんじゃねぇのか?」
坂田が言う
「かるらん胃悪いの?」
慧喜に肉をあーんされている悠助が聞く
「胃悪い割には良く食うよな~…」
中島が箸を噛んだ