小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第七回・伍】ごー・あ・(田)うぇい

INDEX|12ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 

「あっ!! 悠助から離れろよ!!」
前のめりになった悠助を抱きとめて慧喜が麻衣に怒鳴る
「ふーんだ!!」
そんな慧喜に麻衣が舌を出した
「…ッ…」
慧喜の後ろに見えるのが孫悟空 (ドラ○ンボール)なら麻衣の後ろに見えるのはベジータ (同じく)
共に多分スーパーサイヤ人4であろう女の恋のバトルオーラが爆発している
「離れろったら離れろ!! 悠助は俺のだっ!!」
「麻衣だって悠助好きだもん! 嫌っ!!」
「俺のほうが好きだッ!!」
「麻衣だもん!」
マシンガンのごとく ズガガガガガガガガガガっ と言えば返す返して言うが繰り返される慧喜と麻衣をオロオロしながら見る悠助
「慧喜も麻衣ちゃんもやめてよぅ;」
何とかとめようと試みる悠助の肩を京助が叩いた
「…ほっとけ; その内治まる…と…思う;」
そして悠助の手を引いて京助が慧喜と麻衣から遠ざける
「俺のほうが悠助と一緒にいるんだっ!!」
「だからなんなの!?」
だんだん遠くなるマシンガン的口喧嘩を聞かないようにして京助が3馬鹿と合流する
「もてる男はつらいナァ悠」
坂田が悠助の頭をぐりぐり撫でた
「僕のせい…?」
坂田の背中を押されながら歩きだした悠助がうつむいて言う
「ちゃうって~; さぁ! 宝さがし宝探し! な?」
南が悠助に笑顔で言う
「早くいかねぇとあの二人見失うぞ」
先頭を歩いていた中島がすばやく行ったり来たりを繰り返す阿修羅を指差して言う
「アノ体形からして時間的に一キロ行くのは絶対無理だとして…」
ブツブツ言いながら阿修羅がガサガサと草むらを掻き分ける
「だからといって教師というくらいだからすぐに見つかるところにゃか隠さんだろし」
今度は木の枝に飛び乗って下を見下ろす

「お~い見っかったか~」
阿修羅の乗っている枝の真下から京助が阿修羅に声をかけた
「見っかってたらこんなとこ登らんてな!!; …うぁぁあああ! このまま見っからんかったらオライは…オライはぁ~!!;」
阿修羅が頭を抱えて喚く
「…なぁ…そういやヨシコだかってどこいったんだ?」
中島が見当たらないヨシコの名前を口にした

「あっくーん!! …もぅっ; どこよココっ!」
半分土に還りつつあるマツボクリや松の葉が地面を覆う薄暗い林の中でヨシコが腰に手を当て頬を膨らませた