古都・純情物語 1(1~4章)
元々、ジャガード織機が忙しない音を立てているのが常の
優一の家では、少々の歌声位で苦情は出なかったし♪
(*^^)v
練習は毎日夜の10時頃まで続く・・
家の近い大林と有田は勿論、城陽町から通う東野も帰った
が、大阪の天下茶屋で両親が焼き肉店を営む李信二は、
そのまま優一の部屋に泊まった。
6畳の部屋に布団を並べて敷く。
「なあ、林君、あの大井さん、きれいやなぁ~♪(#^.^#)」
信二はあの打ち合わせの日以来、
泰子の美貌に夢中になっていた。
「林君、大井さん、彼氏居るんかなあ?(*^。^*)」
「・・・さあ、知らんなぁ・・・しかし、彼女、変わったわ・・
高校時代はガリ勉で、格好構わん方やったけどな・・・
(;一_一)・・・・・カワッタナ・・・」
「前はもっと地味な女の子やったけど・・・
タバコも吸っとったな・・・化粧も結構濃いし・・
アレは男、居るんとちゃうけ?(ーー゛)・・」
「そうかな?^^;・・林君は大井さんに興味ないの?」
「まあ、同級生やしなあ^^;・・」
「ほな、瑛子ちゃん?^m^・・」
「藤さん?^_^;・・まあ、・・どっちかと云えば・・
あの子の方が・・可愛い・・かな?(#^.^#)・・
(南沙織に似てるし♪(#^.^#)・・・) 」
「ほな、僕は泰子ちゃん、優一君は瑛子ちゃんな♪
(^_-)-☆ほな、おやすみ♪ 」
信二は言ううだけ言って布団をかぶる。
ものの2分たたない内に、信二の寝息が聞こえ始めた。
(・・・(;一_一)早!・・・しかし・・・瑛子ちゃんか♪(#^.^#)・・
健康的で、目がきれいで・・・歯も白かった♪(#^.^#)・・
うん、まるでホンマに南沙織や・・・・
あんまり、胸は無かったけど・・
^^;・・・・ )
優一は瑛子の黒目がちの瞳を思い描きながら、
目を閉じた♪
その頃、『京みやこ看護短大女子寮・都寮』の一室では、
ルームメートの泰子と瑛子がそれぞれのベッドに入り、
話をしていた。
「なあ、瑛子ちゃん、アンタ、あの3人の中やったら、
誰が良い?
(#^.^#) ウチ、あの中やったら、断然東野君やわ~♪
一番背が高いし、優しそうやし♪・・格好良かったわぁ~♪
(*^。^*)」
「泰子ちゃん、アンタ、府立医大の彼氏、居てるやんか?
もう、別れたん?^^;・・」
「ああ、アレ?・・・アレは・・ただの「お友達」やん(-。-)y・・
金持ちのボンボンで医大生ときたら、取り敢えず・・
な?(#^.^#) 」
泰子はなかなかの『発展家?』で、その医大生の他にも
同志社・立命館にもボーイフレンドが居た。
「あ、瑛子ちゃん、有田君はアカンで?あの子、
女の子みたいな綺麗な顔してるけど、
高校からず~っと付き合ってるコ、居てるし・・
二人とも去年浪人して、同じ予備校に通ってて、有田君は
今年京都工業繊維大学に受からはったんやけど、
彼女の方は今年もダメで、就職しゃはったわ・・
将来は結婚するって噂やけど・・・
後の3人は・・・・・
もひとつやな・・・・(--〆)バッサリ! 」
瑛子の脳裏に、個性豊かな5人のメンバーを
懸命にまとめ上げようとする優一の顔が浮かんだ・・♪
(#^.^#)
「でも、みんな楽しい人ばっかりよね♪(#^.^#)
この前王将で、私笑いすぎて、おなかが痛かったわ♪^m^」
「ま、どっちか言うと、【ロックバンド】って言うより、
【コミックバンド】って言う方が当たってるな♪(#^.^#)」
「うふふ♪ホンマ、そんな感じ♪(#^.^#)
そやから、リーダーの林君が、みんなが脱線せんように、
懸命にまとめてるの見てたら、
またそれがおかしくて♪ (*^。^*) 」
「けどな・・・・・(--〆)・・・・・・
林君、アレはアレで、結構高校時代モテたんよ・・・・・
あんな顔して・・・(--〆)バッサリ!
顔はあんなタレ目でガニ股で短足やけど、・・・・・・
な~んか、モテたなぁ、高校時代は・・・
ウチはタイプやないから興味無かったけど、
実はウチの親友も彼のファンでな、告白したらええやん!
って言うねんけど、
彼女が告白する前に何時もタイミング悪く、
新しい彼女作りよんねん、
あの【短足】!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
で、結局高校卒業して1か月遅れで『バレンタインチョコ』
送らはって、付き合わはってんけど・・・・
(;一_一)イライライラ・・・・ホンマに腹立つでぇ~
あの【ガニ股】! 」
「・・(@_@;)・・うん・・それで?・・・・・」
瑛子の眠気は吹っ飛んだ。
「4月から時々デートはしててんけどな、彼女、
『なんかウチのこと、嫌いなんか好きなんか、
林君の気持ちが、もひとつ分からへん・・(・_・;)・・』
って嘆いてたわ・・
それがようやく8月やったかな?
『好きって言うて貰った♪(^_-)-☆』ってことで、
正式に【彼氏・彼女】になったんやけどな、
手ぇは握ってくれるんやけど、なかなかそこから先が
進まへん・・・
彼女、可愛いんよ?【京南の天地マリ】
言う位可愛いコやのに・・・・・・・
あの林ィ~~~~~~!(-_-メ)・・・・・
何にもせんまま、11月に
『やっぱり僕、君のこと、ホンマに好きになってへん・・
このままやったら申し訳ない・・別れよ!』
やて・・・どう思う?・・・・
あの【タレ目!】~~~~~!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!」
瑛子は、顔も知らない優一の元彼女の心中(しんちゅう)
よりも、その時の優一を心境を想った。
(『僕は君のこと、ホンマに好きになってない・・別れよ・・』
か・・・林君は彼なりに、誠意を持ってその子と
別れたんと違うかな・・・(/_;)・・
それとも・・・案外プレーボーイ?・・アノカオデ?(;一_一))
「ま、もっとも、彼女、今勤めてる市役所の同僚に
先月プロポーズされはって、来年の春結婚するんやて♪
(^。^)y-.。o○
ホンマはな・・・・林君のバンド、ウチの都祭に呼んでくれ
って希望したんは・・・・・彼女の希望やってん♪^m^
実はこの7月に、高校時代、林君らのバンドメンバーの
山木君言う人が海で亡くなって、うち等も同窓生やから
お葬式に行ったんやけど、林君らは【親友代表】で
受け付けに居はって、中野さんも、・・・
あ!、中野さん言うのがその彼女な?^_^;・・
中野さんも林君と1年ぶりくらいに会わはって、
「またバンドやってんねんけど、山木が死んでしもたし・・」
みたいな話になって、中野さんにしたら、
林君らが演奏できる目標が出来たら頑張れると
思たんやろな(-。-)y-゜゜゜・・
作品名:古都・純情物語 1(1~4章) 作家名:ef (エフ)