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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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こんばんは ④<クリスマスの種>

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 そして光の輪っかがいよいよハッキリ見えてくると、その中に違う景色、そしてサンタのおじいさんがトナカイのソリに乗ってこちらに走ってきます。

 サンタのおじさんは輪っかの中から窮屈そうに出てくるとプレゼントの箱をこうちゃんに手渡しました。

 こうちゃんは目を真ん丸くして何も言えません。

 そしてサンタのおじいさんが言いました。

 「メリークリスマス!本当は君の様な大きい子にはもうあげないんだけどね、もうサンタクロースを疑ったりしないだろうから特別にあげるんじゃ」

 そう言ったサンタさんはみんなが知っている赤い服と白いひげ、そして白い大きな袋を持っていました。

「お、いかんいかん、忘れるところじゃった。これは君のかわいい妹の分だよ。私が部屋の天井につるしておいてあげよう」

 そういうと、サンタさんの手に有った箱が消えて、妹のベビーベッドの上にキラキラと光るシャンデリアの様なオルゴールメリーが現れました。

 こうちゃんがビックリしてしばらく見ているとソレは、すぅ~っと消えて行きました。

「あれはな、貰った本人にしか見えない特別なオルゴールじゃよ。
 ワシの近年のヒット作じゃ。
 こうちゃんのも机の上に置くオルゴールじゃ。
 これも他のヒトには見えないんじゃよ。ほっほっほぉ」

 そう言いながらサンタさんはもと来たところへ戻って行きました。

 どうやらサンタさんが夏に撒いていたモノはこの為のモノだったとこうちゃんはやっと分かったのでした。