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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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ドラえもんの机

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 パパは落ちていた機械の説明書をパラパラめくると――。
 最後のページに、子供の字で何か書いてある。

”伸夫くん、おもしろいキカイを買ったので貸してあげるネ。自分の好きな夢が見れるんだ。でも、横のツマミは10以下で使ってね。間違っても最大の200にしちゃダメだよ。危ないからね。   君のトモダチ、曽根より”

 床では灯りで目覚めたのか、伸夫がうつろな目を擦りながら、幸福のうすら笑いを浮かべて、珍しいものを見るように、泣き顔の両親を見上げていた……。


 おわり

     03.07.18

№046
作品名:ドラえもんの机 作家名:郷田三郎(G3)