つぶやき詩集 (2)
あの空
あの人も
この人も
みんな好きな空がある
みんな空を見上げてる
それは、どんな時？
哀しくて涙が溢れそうな時
疲れて風の爽やかさを感じたい時
それとも歓喜に大きな声を張り上げたい時
それは、どんな空だろう
綿菓子のような雲がおいしそうな空
何の濁りのない青空
風のオブジェのような寒さに滲む空
心を表しているかのような真っ赤な夕焼け空
満天の星空に流れ星を望みながら見る夜空
それは
ビルの屋上
山の頂
散歩の河原
それとも
小さな小窓から見える空
雨上がりの水溜まりに写っている空かも知れない
あの空
この空
この顔も
あの顔も
空を見上げて
その空に自分の人生を映している
曇り空でも
濁り空でも
泣き出しそうな空でも
必ず青空は来る
作品名：つぶやき詩集 (2) 作家名：Riki 相馬